明菜とMatch。


 このところ日曜は外出が続いていたのと、23日の勤労感謝の日は屋内仕事の出張で働いたので、今日は家でのんびりする。


 10月28日は、池袋の古書往来座に注文しておいた「名画座手帳2019」を取りに行った。ついでに往来座近くのジュンク堂に行って涸沢純平「やちまたの人」(編集工房ノア)を購入。そこから神保町に行き、開催中のブックフェスティバルを覗く。昼過ぎという時間帯もあるのだろうが、昨年以上の人波に驚く。本の雑誌社のブースで限定販売の「絶景本棚」拡大版を購入。工作舎のブースで石原さんから中川素子「本の美術誌」と「高山宏 表象の芸術工学」を割引価格で入手。



名画座手帳2019
やちまたの人 編集工房ノア著者追悼記続 [ 涸沢純平 ]



 11月18日は埼玉県にある知人のパン屋へ。今年のシュトーレン販売が開始されたと連絡を受けたので、職場での注文を受けるための準備を兼ねて出かける。あらかじめ取り置きを頼んでおいたシュトーレン2種類を受け取り、その他あれこれパンを買い込む。クリスマスシーズンにかけるクリスマスソングのCDをお土産として持っていくことを恒例としているので、今回は手嶌葵「Christmas Songs」を選んだ。買ったパンを食べながら知人と少し話をする。シュトーレンは相変わらず人気が高く、今年出店を見合わせたフェアの主催者から出店がなくてもシュトーレンだけは出品してほしいと依頼があったとか。それから知人の義理のお兄さんが勤めている会社からは昨年40個ほどの注文があり、お兄さんが今年本社に転勤になってもその支店から同様の注文が来ているとのこと。うちの職場にも毎年注文してくれる同僚が複数いる。それだけ魅力のあるシュトーレンなのだと思う。代金の支払いが遅くなったりしないように前もって注文するだろうシュトーレン分の代金を前金でおいてくることにしている。それを知人に渡してきた。これで心置きなく注文できる。



Christmas Songs



 今日は、ゆっくり起きてのんびり朝風呂に入る。BGMは「古今亭志ん朝 大須演芸場CDブック」から「蒟蒻問答」を聴く。最近、CDをiTunes Matchに全部入れたので、iPadからBluetoothスピーカーに飛ばして風呂場で聞き直しているのだ。



古今亭志ん朝 大須演芸場CDブック [ 古今亭志ん朝 ]



 遅い朝食(ブランチともいう)は、以前にも作った土井善晴流の細切れベーコンを炒めたBLTサンド。うまい。


 食後は、最近時間がある時にやっている作業をする。ブルーノートの1500番台や4000番台のCDをiTunes Matchに入れるという作業。作業の合間に読書。こういう時には、短い文章が集まった本がいい。それで「冬の本」(夏葉社)。久しぶりに手に取ってみると扉に編集者の北條一浩さんと出版者の島田潤一郎さんのサインが入っている。本に2012年12月19日にコクテイルで行われた「トリオ・ザ・ポエムズ」のチラシが入っているところをみるとその会場にいたお二人にサインをしてもらったのだろう。目次を開くと84人の「冬の本」についての文章が並んでいる。小さな出版社がよくこれだけの人の原稿を依頼し、集められたものだと今更ながらに感心してしまう。著者名のアイウエオ順に並んでいるのだが、それがまた面白い。池内紀池内了兄弟が並んでいるのは当然なのだが、やはり面白い。岡崎武志荻原魚雷角田光代片岡義男なんて並びは、編集しながらきっとニヤッとしただろうと思う。北村薫・北村知之・久住昌之、ひとり飛ばして小西康陽なんて個人的にたまらない。山崎ナオコーラ山下賢二・山田太一山本善行なんて並びはこの本でなければ考えられないだろうな。楽しい。


冬の本




 夕食は、朝の残りのベーコン(昨日ブロックで買っておいた)とキャベツを使った“焦がしキャベツのスープ”。最近手に入れた有賀薫「スープ・レッスン」で知って何度か作っている。4分の1のキャベツを二つにし(8分の1✖️2)底の深いフライパン(レミパン)で両面を焦げるまで焼き、そこにベーコンを入れてこれにも焦げ目をつけてから600mlの水を入れて15分ほど煮込んで出来上がり。塩で味を整えて食べる。何度作っても美味しい。




スープ・レッスン




 食後に、リンゴ(サンふじ)とシュトーレン


 この週末で加納梨衣「スローモーションをもう一度」(小学館)という漫画を読んだ。2010年代の高校生なのに、1980年代のアイドルやファッションに惹かれる男女のラブコメディ。男子の姓が「大滝」、女子の姓が「薬師丸」。他の登場人物の名字も「小泉」、「松本」、「仲井戸」など。各話の題名も「少女A」、「探偵物語」、「君は天然色」、「スケバン刑事」、「さびしんぼう」といった徹底ぶり。題名の「スローモーション」も中森明菜の曲から来ている。アマゾンエコーで作中に出てくる曲を流しながら読んだ。『週刊ビックコミックスピリッツ』に連載されていた作品。今の高校生がこれを読んだらどんなふうに思うのだろうか。それとも今の『スピリッツ』の読者はもう社会人ばかりで学生は読んでいないということなのだろうか。作品とは別に色々と考えてしまった。

スローモーションをもう一度 1 (ビッグコミックス)