白昼にどっきり。


 朝6時過ぎに家を出るとまだ外は暗い。今日は休日出張の野外仕事である。ダウンジャケットを着込み手袋をはめていても寒さはどこからともなく忍び込んでくる。


 つま先からしみてくる寒さに閉口していた野外仕事は昼に近付くにつれて強く照りつけてくれた太陽のおかげで救われる。ありがたい。ただ、仕事中に必要があって何度も大声で叫んだ直後視野が白濁して少し気が遠くなりかけたのはちょっとドキッとした。熱くなり過ぎかな。


 仕事の結果は上々であったので気分よく職場へ引き上げ、事後処理をしてから退勤。


 本屋へ。気分が高揚しているからか購買意欲が刺激される。

圓生の落語1 双蝶々 (河出文庫)

圓生の落語1 双蝶々 (河出文庫)

ねにもつタイプ (ちくま文庫)

ねにもつタイプ (ちくま文庫)


 前者は中公文庫版を持っていないのと解説が柳家喬太郎師匠であったため。河出の落語本シリーズは今後も続けてほしいものだ。後者は単行本を持っているため見送ろうかと思っていたのだが、未収録の文章が4つほど入っていることを知り気が変わった。


 帰りに寄ったCD屋では、持っていないブルーノートの5000番台が1100円でCD化されているのを発見する。3枚買っても普通のアルバム1枚分とほぼ同じというのはうれしい。

タル・ファーロウ・カルテット

タル・ファーロウ・カルテット

イントロデューシング・ザ・ケニー・ドリュー・トリオ

イントロデューシング・ザ・ケニー・ドリュー・トリオ

ピアノ・インタープリテーションズ・バイ・ウィントン・ケリー

ピアノ・インタープリテーションズ・バイ・ウィントン・ケリー

 帰宅して買ってきたCDを流しながら黒岩比佐子「音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治」(角川文庫)を読む。井上孝治に“比佐子”という名前の妹がいたことを知った時、黒岩さんはこのろうあの写真家の評伝を自分が書こうとしたことに対する何か運命的なつながりを一瞬感じたのではないかとふと思う。