自分使いと化物使い。

 仕事に追われ気味の日々が続く。
 うまく人を使ってやればいいものを、自分の思った通りに運ばない様を見ているより、自分でやった方が気分がいいものだから、10種類以上ある書類を茶封筒に入れる作業を数10回繰り返す。ひとりでこういう作業を黙々とやるのは嫌いではない。


 いつもより遅く職場を出る。もう本屋も終わる時間なので寄らずにそば屋で夕食。島内景二「文豪の古典力」(文春新書)を料理待ちで読む。漱石と「源氏物語」の関係を正岡子規を補助線として語っている。


 帰りのバスで志ん朝「化物使い」を聴く。後半、ひとつ目小僧、大入道、のっぺらぼうと続いて出てくる箇所がいい。特にのっぺらぼうの女と化物使いの隠居の会話は何度聴いても可笑しい。


 このところ寝不足気味。早く寝なくちゃ。