甘さと醍醐味。

職場でなんだかとても腹立たしいことがあった。しかも、それが自分の詰めの甘さに起因したものであるため、自分に対する腹立たしさも加味されて一層腹立たしさが際立ってしまう有様。


この鬱屈した気分は本屋で本を買って晴らすしかない。

この他仕事関係の文庫本を1冊買う。
クサクサした思いを抱えながら【新刊を購入する権利】を気にしつつ本を選ぶのは気持ちがよくないので、思い切って今日から買う権利制をやめることに決定。結局、この権利制を導入しても仕事の関係等で読んだ本の数はあまり増えていないし。ただ、本の収納という問題が先送りのままであるのは気になるが。


吉野家で久し振りに豚丼を食べてから帰宅。
コンビニで買ってきた『週刊文春』に目を通す。小林信彦「本音を申せば」は、武道館で行われた「硫黄島からの手紙」試写会の話題。クリント・イーストウッド監督好きの小林氏は「父親たちの星条旗」同様に絶賛している。
明日の休日は、「父親たちの星条旗」を観に行くかなと思う。


「双六で東海道」から最初の「遅刻論」を読む。自分の学生時代の遅刻の話に始まり、「走れメロス」を主人公が遅刻する話と勘違いした話題に移り、宮本武蔵の巌流島での遅刻に及び(そこで吉川英治宮本武蔵」を引用しつつ、吉川流改行が乗り移るという遊びを経て)真珠湾攻撃時における駐米大使館の最後通牒提出遅れを日本遅刻史上最大の大物として取り上げている。余談、脱線、文体の破調を含めてすべて計算ずくで書かれているのがわかっていながらそれがまた楽しいというのが丸谷エッセイの醍醐味だと思う。


今日の4000番台。

モー・グリーンズ・プリーズ(紙ジャケット仕様)

モー・グリーンズ・プリーズ(紙ジャケット仕様)


オルガン奏者フレディ・ローチのBNセカンドアルバムが4128番。ジャズとしては珍しい9曲目「アンチェインド・メロディ」が聴きもの。オルガンで聴くとちょっとゴスペルっぽい感じ。
アルバムタイトルはジャケットの写真と対応した「もっと野菜を」というもの。今日の晩飯はサラダもとらずに豚丼だけだったから、このアルバムタイトルはタイムリーだ。