今日は休み。
風呂で三遊亭可楽「富久」を聴く。
電車に乗って銀座へ。
マリオンで「父親たちの星条旗」の座席予約をしてから神保町へ移動。
東京堂で『日本古書通信』を買って『未来』11月号と『本』12月号を貰う。
悠久堂の店頭台から300円で。
これ読みたかったんだよな。
喫茶神田伯刺西爾でブレンドとシフォンケーキを楽しみながら、『未来』の巻頭にある向井透史さんのインタビュー「なるしかなかった古本屋」を読む。向井さんって早稲田古本屋の第2の故郷新潟県生れなんですね。
コミガレ等を覗いてから靖国通りを渡り「新世界飯店」に入る。ここのカレーを一度食べてみたかったのだ。甘口の黄色いカレー。ルーがちょっとユルめ。僕の好みとはちょっとズレルがこれはこれで美味しい。
通りをもう一度渡って日本特価書籍へ。
銀座へ戻る。
13:10の回で「父親たちの星条旗」を観る。
「プライベート・ライアン」を凌ぐという戦争シーンというのはこれか。なるほどそう言いたくなるのはわかるな。「プライベート・ライアン」では飛び交う弾の映像がちょっとうるさ過ぎた印象があるのだが、こちらも同じくCGを使いながらもより洗練され、現実感が増しているような印象を受ける。重く激しい戦闘シーンを長時間見せられる観客の緊張感を計算してだろうイーストウッド監督はフラッシュバック方式で戦争後と戦争中のシーンを適度に切り替えながら物語を進めていく。とりあえず、これだけの戦闘シーンを盛り込んだ大柄な作品を端正に撮りあげる監督の手腕に感心した。
エンドロールで写し出される実際の硫黄島でのアメリカ兵たちを撮った写真の数々の静謐さを含んだ存在感に引き込まれる。終了後に「硫黄島からの手紙」の予告編が流れるとアナウンスされているとは言え、ほとんど席を立つ人もなく“しん”としてスクリーンの写真に皆が見入っているのが印象的であった。エンドロールが終わり、静かに流れていた音楽が止まった後、ある音を聴かせてから見せる最後の映像の出し方には思わず「やるな」と口の中で呟いた。この映画はここまで席を立たない方がいい。映画への印象がだいぶ違ってくると思うから。
映画館を出て、阪急並びの旭屋書店に入る。
- 『國文学』12月号
特集が“中上健次”なのだが、巻頭に柄谷行人・浅田彰・関井光男・高澤秀次「〈徹底討論〉中上健次と坂口安吾」があるためどちらかというと安吾の方で購入。
レジでPR誌『アスペクト』11月号を貰う。
『アスペクト』をペラペラ見るになんだが面白そう。“酒と読書”というアンケートで飲みながら読む最高の本として「ダ・ヴィンチ・コード」をあげる豊崎由美さんのコメントに思わず腹を抱える。
帰りのバスでは古今亭志ん朝「富久」を聴く。今日のような寒い日にピッタリの噺だ。
帰宅後、今日ずっと持ち歩いて電車の中で読んできた丸谷才一「双六で東海道」を読了。四字熟語が出てくる章を読みながら、高島俊男さんがこのことについて書いていたよなと思っていたら、後の方の「孔子とコノワタと大根おろし」の章でその高島俊男さんのことが出てきてびっくり。しかも、僕が読んだ四字熟語に関する文章も取り上げられていた。ああ、「お言葉ですが…第11巻」を読まなくちゃ。
今日の4000番台。
- アーティスト: Stanley Turrentine,Ray Barretto
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 2004/03/02
- メディア: CD
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スタンリー・タレンタインが奥さんのシャリー・スコットと共演したオシドリアルバムが4129番。
タレンタインは好不調のムラがなく、どのアルバムを聴いても安心して楽しめるのでいいな。