永井竜男って言われても。

仕事に追われながらも、寝不足がたたってか職場の机に向かっていても頭が働かない。そのうえ、何故だか仕事をしている部屋の工事が突然始まり(天井に穴まで開けている)、落ち着かないので家に持ち帰りすることに。
帰りによった書店で文庫を2冊。

「青梅雨」は、以前から気になっていた本であったのだが、最近のとりさんと退屈男さんのやり取りを読んでいて俄然読みたくなってしまった。改版されて現在も入手可能であることを知ったので、本日無事入手。それにしても、オンライン書店bk1の検索データーベースはひどいなあ。「永井龍男」で検索したら該当する本はないとの返事が返ってきた。そんなわけないと題名で検索したら作者名が「永井竜男」になっていた。現在流通している本に記載されている作者名の字を勝手に変えてしまうというのは一体どういうことなのだ。個人的にはオンライン書店で本を買うのならアマゾンよりbk1でと思っているのだが、これではがっかりしてしまう。サイトの不具合などより、こういった根本的な問題の方が本好きの気持ちを離れさせていくと思う。そんな一部の本好きなど眼中にないと言われればそれまでだが。
「バ・イ・ク」は、以前に出た単行本を題名から構成・内容に至るまで手を入れたというほとんど文庫オリジナルと言えそうなもの。バイクそのものには興味はないが、小三治師匠の語るバイク話ならいくらでもお聴きしますよ。
家に帰ると宅急便の不在通知が。すぐにドライバーの携帯に電話して再配達をしてもらう。中身は本。

やっぱり買ってしまいました。購入先は聖智文庫さん。きれいにグラシン紙に包まれた色とりどり(緑・黄・紫)の3冊を眺めていると、この本が新刊として書店の棚にあったあの頃のことがよみがえってくる。文芸雑誌の『海』があって新潮社の純文学特別書き下ろしシリーズの新刊を楽しみに待っていた日々。自分の中で一番文学と社会の大きさが近似値となっていた時のような気がする。まあ、自分が若かったということなのかもしれない。これ以上書くと、オヤジの愚痴になりそうなので今日はこの辺で。
仕事しなくちゃ。