3巻分枕草子。


 
 今日は職場へ持って行く鞄に先日まで枕本として毎晩一編ずつ読んで読み終えた本を入れて行く。


いのちの車窓から


 職場で星野源が好きだという知人に貸すためである。星野源の歌は好きだが、本は読んだことがない知人にもっと彼の世界の広がりを知ってもらおう。


 源本の次に枕本に選んだ本は3冊ある。


低反発枕草子
読売新聞朝刊一面コラム - 編集手帳 - 第三十集 (中公新書ラクレ)
枕草子/方丈記/徒然草 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集07)


 


 池澤版日本文学全集の売りは何と言っても古典文学を現役の小説家や文筆家に現代語訳させているところ。この07巻は枕草子酒井順子方丈記高橋源一郎徒然草内田樹という組み合わせ。今はそのうちの酒井版「枕草子」を読んでいる。

 「低反発枕草子」は詩人によるコラムサイズのエッセイ集。題名のセンスもいい。「編集手帳」はそのコラムそのもの。「伊勢物語」の各編に和歌が必ず入るように各コラムに何らかの引用が入るのが売り。好きなコラムの著者である「小欄」氏が読売新聞による前川文部科学省事務次官の出会い系バー報道のことをどう思っているのか知りたいものだ。

 毎晩、この「低反発枕草子」、「編集手帳」、「枕草子」をそれぞれ一編ずつ読んでいる。何だか3冊の枕本草子を読んでいる感じ。大学時代、「三巻本 枕草子」を片手に歩いている枕草子研究会の友人を横目で見ていた近代文学研究会所属の自分が、まさか毎晩「枕草子」を読むようになろうとは思ってもみなかったな。



 今日は退勤後の本屋でこの本を買う。信頼のおける本読みたちが複数褒めているのでこれは押さえておきたい。


最愛の子ども