本と本の絵と書店の本と書店の絵に囲まれた生活。


 連日暑い。特にこの2日は湿度が高く野外仕事をしていると汗の絶え間がない。給水、氷嚢、塩分摂取用のタブレットなど熱中症対策も抜かりなく行っておく。


 退勤後、本屋へ。こんな本を見つけた。



 “作家・詩人二五〇名のお墓めぐり”という副題をもつこの本は1頁に1名を割り振り、250人の文学者の墓石の写真とその横にゴチックで文学者の本名、生没年、戒名、出生地、出身校、受賞歴などがコンパクトにまとめられ、その下のスペースでその文学者に関する著者によるコラムが書かれている。コラムは二部構成で前半で簡単に文学者の人生が振り返られ、後半では墓所に関する情報を読者に伝えるというカタチ。特に購入の決めてとなったのは巻末にある1000件に及ぶ文学者の墓所一覧である。1000人の「生没年」・「死因」・「享年」・「文学忌」・「戒名」・「埋葬地」・「墓所住所」・「墓地名・地番」が載っているのは壮観。データベースとして手元に置いておきたい1冊だ。




 出ているのを知って探していたこの本は面陳されていた。




 2012年にでた親本の“新編集版”となる文庫。新しいインタビュー2編と“本屋に関わる本”のブックレビューが追加されている。“あとがき”を読んでいたら、向いの頁に小さく「著者・北條氏による書店をテーマにした新刊が近日刊行予定です(2015年冬以降)。」とあったのを見つけてニンマリする。




 帰宅すると宅配便が届く。メリーゴーランド京都で購入した林哲夫さんの絵が2点届いたのだ。岩波文庫の絵とフランスの書店の絵の2枚だ。喜びいさんで部屋に飾る。本と本の絵と書店の本と書店の絵に囲まれた生活は悪くない。



 実家の弟から電話。入院中の母親の容態が悪いらしい。明日予定通り2度目の見舞いに行くことにする。