イタリア、ドイツ、アジアをはさんでスウェーデン。


 日曜日。


 来週からは2週続けて日曜が仕事で潰れるから今日の休みは貴重だ。ただ、天気は不透明だから洗濯は避ける。ぐずぐずと午前中を過ごし(これが何よりの贅沢)、友人からの依頼に関する断りのメールを書く(これは気が重い)。


 昼過ぎにクリーニング屋に寄ってから職場へ。今日は休日だからVANJACKETのTシャツで出かける。これぞスーパークールビズ


 同じ部署の同僚が3人も来ていた。仕事が好きだねぇ。みんなほぼTシャツ。そのうちの1人は今夜のサッカー日本代表WCUP予選を見に行くとかでレプリカユニホーム持参だった。


 窓を開け放つと結構涼しい風が吹いてくる。特保のキリンメッツコーラタリーズコーヒーのボトル缶を飲みながら仕事。



 サッカー日本代表選のテレビ放送開始に間に合うように職場を出る。


 ちょっと本屋へ寄り道。


二十五の瞳


 樋口本はデビュー作の「さらば雑司ヶ谷」(新潮文庫)を読んだだけだが、装画が武藤良子画伯とあれば手が伸びる。カバー、口絵、一話ごとの扉絵も載っていてこれだけ武藤作品が入っている本は木村衣有子「もの食う本」(ちくま文庫)と双璧であろう。



 帰宅後、「二十五の瞳」の序章を読む。東日本大震災による福島第一原発の事故に恐れを抱いた作者が博多に疎開し、その帰路「二十四の瞳」の舞台である小豆島に寄る姿が描かれている。あとがきを読むと作者は木下恵介監督、高峰秀子主演の映画「二十四の瞳」へのオマージュとしてこの作品を書いたらしい。恥ずかしながら壷井栄の原作も映画も見ていないのでちょっと気後れする。あとがきの後のおもちゃ箱をひっくり返したような参考文献一覧が楽しい。それに続く初出一覧の横に〈この本の印税の一部を、東日本大震災ふくしまこども寄附金に寄附します〉と書かれていた。また奥付の上の著者プロフィール欄に挙げられている著作の後に現在何版かが書いてあるのが珍しくて面白い。



 昨日買ってきたバゲットを輪切りにしてトースターで焼き、マーガリンを塗ってイタリアベローナ産のオリーブオイルをかけたスパゲッティミートソースとともに食べる。原料も機械もドイツにこだわった知人の作るこのバゲットはフランスのものよりモッチリしていて焼いてもうまいのだ。


 その後サッカー日本代表オマーン代表戦を見てから、気持ちよく持ち帰りの仕事。BGMはアート・ファーマーのこれ。

スウェーデンに愛をこめて

スウェーデンに愛をこめて


 この後は同じくストックホルムで吹き込まれたこれを聴いてから寝ます。


スタン・ゲッツ・イン・ストックホルム

スタン・ゲッツ・イン・ストックホルム