主要著作一覧の中の愉しみ。

 肌寒さを感じながら野外仕事を終え、いつもより1時間くらい早く退勤する。



 明日は出張野外仕事のために朝が早いことと、今日は本屋にちくま文庫が並んでいるだろうという気持ちが退勤を後押ししている。



 本屋へ。


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快楽としての読書 海外篇 (ちくま文庫)
みみずく偏書記 (ちくま文庫)




 ちくま文庫を買いにきたら、その前にまず小林信彦最新刊を見つけてしまった。『週刊文春』連載「本音を申せば」の2011年分をまとめた1冊。ヤスヒコ画によるカバーがいいね。クリント・イーストウッドウッディ・アレンのツーショット。企画だけで流れた2人共演の西部劇をイメージしたものらしい。西部の荒野を背景にした2人の姿はまるで「スターウォーズ」のC3POR2D2のようにも見える。




 丸谷本は先月の“日本篇”の姉妹編。丸谷書評と言えば、今月下旬に毎日新聞社から丸谷才一池澤夏樹編 「愉快な本と立派な本 毎日新聞 『今週の本棚』 20年名作選(1992〜1997)」が刊行予定になっている。これも手元においてちょこちょこ眺めていたい。




 由良本は多くの本好きが待っていた文庫でしょうね。巻末の「主要著作および訳書一覧」を眺めていたら名著の誉れ高い「椿説泰西浪漫派文学談義」(青土社)の後に“二〇一二年に平凡社ライブラリーより再版予定”とあるではないか。以前にそれなりの値段を払って古本で手に入れた単行本が家にあるが、平凡社ライブラリーとして鞄に入れて外出できるなんて気分が高まるよ。これでまた愉しみが増えた。


 愉しみはどこに潜んでいるか分からない。