ワイルドベリーだろぅ。


 朝から千客万来。これが個人商店なら儲かってウハウハなのだが、宮仕えだからただ忙しくなるだけで収入に変わりはなし。


 おかげで明日の日曜は休日出勤しなければならないハメになった。雑司が谷外市に行くつもりだったのに残念だ。


 退勤して知人のパン屋へ寄る。先日オリーブオイルをもらったお礼にスーパーミネラルのサプリメントを差し入れ。パンを焼くというのは早朝からの重労働だからね。


 ブレッツェルやクルミ入りのパンとともにドイツのオーガニック・ワイルドベリージャムを購入。このジャムは以前に一度買って食べたのだが、酸味がちょっと強めで好みなのだ。


 店を出て近くの本屋へ。


ケトルVOL.05

ケトルVOL.05

文庫 一時停止 自選散文1955-2010 (草思社文庫)

文庫 一時停止 自選散文1955-2010 (草思社文庫)

宮武外骨伝 (河出文庫)

宮武外骨伝 (河出文庫)



 『ケトル』は“パン屋特集”。知人がパン屋を始めたことから目につくのかもしれないが、それにしても最近“パン屋”をとりあげる雑誌やムック、そしてTV番組が多くなったような気がする。


 谷川本は著者自選の文庫オリジナル散文集。吉野本は以前に出ていた「宮武外骨」の改題新装版。



 帰宅して、オリーブオイルをかけたペペロンチーノとブレッツェルで夕食。食事をしながら録画しておいた「週刊ブックレビュー」を観る。今回は仙台の書店員・佐藤純子ちゃんが登場。紹介したのは木村衣有子「もの食う話」(ちくま文庫)、ヘンリー・スコット・ホランド「さよならのあとで」(夏葉社)、古沢和宏「痕跡本のすすめ」(太田出版)の3冊。3人のコメンテーターが共通で話す対象の「痕跡本のすすめ」に対して関川夏央氏が冒頭の日野日出志「まだらの紐」の痕跡に対する怖さしか語らないのは、全部読まなかったからじゃないかと邪推する。林あまりさんの推薦本に対しても否定的な発言が多かったような。関川さん推薦の徳岡孝夫・中野翠「泣ける話、笑える話」(文春新書)は入手済み。次の携帯本にしよう。


 それにしてもジュンちゃんのほんわかとした雰囲気はテレビを通しても伝わってくる。こんな風な柔らかい存在感を出せる人ってそうはいない気がする。癒されながらそう思う。


 BSで「カーネーション」の再放送を観ていたら、尾野真千子出演最後の回で死んだおとうちゃん(小林薫)が宴会にひっそりとまぎれているシーンにしみじみしていたら、突然時間が飛んで老年になった尾野真千子(糸子)の役の夏木マリがどーんと出てきた。見慣れないので違和感いっぱい。


 「カーネーション」が終わると続いてNHK広島制作ドラマ「火の魚」の再放送が始まった。渡辺あや脚本、尾野真千子出演という繋がりらしい。評判を聴きながら未見であった「火の魚」を観る。尾野真千子うまいなあと思う。決して器用な役者ではないと思うが、魅力はあるが格好よくない女性をうまく演じていた。最後の病院での原田芳雄演じる作家との会話がいい。渡辺あやってうまいなあ。この人「天然コケッコー」の脚本家かぁ。


 

 パソコンの動画で最近「爆笑レッドカーペット」の特番で観たコメディアン・スギちゃんをチェック。決め台詞「ワイルドだろぅ」が頭から離れない。ワンフレーズギャグの浸透と忘却の早さを思い、まだブレイクしていないスギちゃんの数年後を憂う。