出張後、初出勤。
氷点下の国から戻ってきたからこちらの寒さはへっちゃらかと思ったがこちらはこちらなりに寒い。
昼過ぎまで野外仕事をやって退勤。
内地に戻ってきたら行くべき場所はやはり今年最後の神保町か。
出張していた数日間はすべての費用は職場持ちだからその間の浮いた生活費は本代に流用するつもり。
まずは東京堂へ。
- 作者: 中野 翠
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2011/12/22
- メディア: 単行本
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- 作者: 栃折久美子
- 発売日: 2011/12/09
- メディア: 単行本
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- 作者: 野尻抱影,池内紀(解説)
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2011/12/09
- メディア: 単行本
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中野本は年末恒例の『サンデー毎日』連載をまとめた1冊。この出版不況の中でこの本を出し続けている毎日新聞社にエールを送りたい。文春文庫化は止まってしまっているのにね。
栃折本と野尻本は“みすず大人の本棚”シリーズの最新刊。一時は刊行が滞っていた感じのこのシリーズが最近また続刊を刊行し始めたのはうれしい限り。今回は一挙5冊。全部欲しいが今日は2冊にしておく。来年2月には小野二郎「ウイリアム・モリス通信」も刊行予定だ。
レジに行くと東京堂でもポイントカードを始めたことを知る。スイカやPASMOも使えるようになったらしい。東京堂お前もかという感じ。もちろん、入会はしない。ただ、レジ前に「カードは使いません・入会しません」という意思表示をするためのカードが置かれているのは珍しい。ただ、どちらにしても本を買う以外に客に余計な手間をかけさせるという意味ではなんだかなあと思う。書店にとって負担になるポイントはそのまま書店に還元します。
3階に上がり、畠中さんに挨拶。『雲のうえ』最新刊をもらい、これを買う。
- 作者: 高山宏
- 出版社/メーカー: 羽鳥書店
- 発売日: 2011/12/21
- メディア: 文庫
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高山宏による夏目漱石「夢十夜」の授業を文庫サイズで読めるとなればやはり惹かれる。学生時代に「夢十夜」の発表をゼミでやった記憶が甦る。
三省堂の4階へ。
エスカレーターを降りるとすぐそこにある出版・書店・古本関係の棚をチェック。気になっていたこの1冊を選ぶ。
このようなポルトレ集にはやはり手が伸びる。草森紳一、伊丹十三、井上ひさし、渥美清、深沢七郎など興味深い名前が並ぶ。
三省堂を出ていつもの靖国通り沿いの店を流した後、岩波ブックセンターを覗いてから帰る。日本特価書籍がなくなった今、岩波ブックセンターより九段下方面に足が伸びなくなった。
帰りの電車では岡崎武志「古本道入門」(中公新書ラクレ)を読む。先日、古本酒場コクテイルで行われた「詩の夕べ」イベントに参加し、その席で岡崎さんからサインをしてもらった。「荒川洋治さんの似顔絵ならすぐ描ける」という話があったので、荒川さんも描いてもらう。これで書物の気が一段上がった気がする。岡崎さんがこれまでの“古本本”の集大成という通り、買うから売るまでを過不足なく述べていく。この本を読んで岡崎さんの喩えのうまさを再認識。ムダに言葉を費やすより、うまい比喩の方が何倍も深く物事を伝えてくれるものだ。
帰宅して録画しておいた「モヤモヤさまぁ〜ず」を観て寝る。