アースがいるんだ正規のM WAVE。


 昨日に続き仕事は休み。完全な連休なんていつ以来だろう。


 ただ、明日までにやっておかなければならない持ち帰りの仕事があるため遊びにはいけない。原則家に籠ることに。


 朝食はもちろん昨日のパン。洗濯機を回している間に朝風呂に入る。今シーズン初めて浴槽に湯を張る。防水CDプレーヤーを持ち込み二階堂和美を聴きながらしばし湯船につかる。


 
 昼過ぎまで机仕事。ふと、電子レンジを買いにいこうと思い立つ。独り暮らしを始めて20年以上経つが、実は一度も電子レンジを買ったことがない。実家にもあったし、職場にもある。もちろん、コンビニでも電子レンジのお世話になっているのだが、なぜか自宅に置こうとはこれまであまり思わなかった。しかし、さまぁ〜ずの大竹が「さまぁ〜ず×さまぁ〜ず」で繰り返し怒りをあらわにしているコンビニにおける電子レンジ問題に僕も連日直面しており、その違和感のようなものが澱のように心の中に溜まっていたようだ。電子レンジ問題とは、コンビニで弁当を買った時に「温めてください」と言っているのに大抵の店員が弁当をすぐレンジに入れようとせず、すべての会計が終わってから加熱を始めるため、ムダに長い時間待たされることを言う。しかも、待たせていることを懸念してなのだろうがほぼ全ての店員が規定加熱時間より前にレンジを止めてしまうためいつも中途半端な温度の弁当を持ち帰ることになる。コンビニから家までの行程でももちろん弁当は冷め続け、家で食べる時には悲しいくらいの微熱になっているのだ。


 そうと決まればじっとはしていられない。ネットで加熱するだけの単機能レンジならば1万円以下で買えることを確認し、バスで街へと下りていく。


 いつものそば屋で秋野菜カレーつけ蕎麦を食べてから、まずは本屋へ。レンジを買ってしまうと動きづらくなってしまうのでその前に本棚チェック。


なつかしの小学校図鑑 (ちくま文庫)

なつかしの小学校図鑑 (ちくま文庫)

読む人間 (集英社文庫)

読む人間 (集英社文庫)


 前者はちくま文庫らしい1冊。イラスト入りなのがうれしい。縄跳びやじゃんけんなどのいろいろな遊びのやり方が図解されているのがいい。“足かっくん”のやり方まで載っているのには笑った。

 後者は『週刊文春』で坪内さんがとりあげていた1冊。単行本には入っていなかった今年行った講演記録も収録されている。



 レジに本を持って行くとここ数週間必ず言われる「お客様、当店のポイントカードはお持ちでしょうか?」という質問を今日もまた受ける。この店では最近ポイントカードを導入してレジカウンター横にはカード申し込み書を書くための机も設えられている。ここにはほぼ毎日来ているのでこの質問も毎日受けているわけなのだが、毎回「持っていません」と答え、続く「今なら本日のポイントも入れて無料でお作りできますが、如何ですか?」という質問に「いえ、結構です」と答える。地元のもう1軒の書店も以前からポイントカード制を導入しているのだが、ここのカードも持っていない。まあ、天の邪鬼というのかどうも新刊書店のポイントカードになぜか抵抗を感じてしまうのだ。こちとら別にポイントが欲しくて本を買ってるわけじゃないよという気分なのだ。CD屋や古本屋のポイントカードは持っていてポイントでCDや本を何度も買っているのに新刊だと変にこだわってしまうのだ。この店のハードユーザーなのだからポイントを貯めたら結構それで本が買えるだろうことは分かっているんだけどね。


 今日もかたくなにポイントカード作成を拒んで本屋を後にする。


 駅ビルの家電量販店に行く。電子レンジ売り場で値札を見ているとその横に「電子レンジはアースの設置をしなればご使用になれません」という貼紙を見つける。そうか、アースがいるんだ。家のコンセントにアースが付いていたか覚えていないし、アースのことなどまったく考えていなかったのでこれは出直すしかないと買わずに帰る。
 


 帰宅後、音楽を聴きながら仕事。

  • ドロシー・ドネガン「セプテンバー・ソング」


 女性ピアニストのアルバム。秋っぽいジャケットがいい。


セプテンバー・ソング

セプテンバー・ソング