ちょいと一杯のつもりで読んで。


 日本対カメルーン戦の余韻を体と心に残したまま起きる。
 

 今日は出張。梅雨入りしたはずが不意打ちのような好天だ。


 電車での移動なので、本が読める。今日の携帯本は村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」(文春文庫)。前書きを読み始めてその変わらぬハルキ臭の強い文章にクラクラとしてしまい一旦本を閉じる。

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 iPod古今亭志ん生「火焔太鼓」を聴いて少しガス抜きしてからまた本を開く。ハワイで走る村上氏の姿を読む。ホノルル空港に吹いていた心地よい北風の記憶が嗅覚を奪う。


 出張場所が椰子の木が生えていたりする日本ぽくない場所(というより現実世界っぽくないと言った方がよいか)なので、夏を思わせるこの陽気が妙にしっくりくる。ちょっとハワイみたい。


 あっという間に仕事終了。上司、同僚と一緒に飲みに行く。サラリーマンの聖地のような場所なのでまだ明るい時間なのに店内は中年以上のサラリーマンの雄叫びがこだましていた。


 地元に戻り本屋へ。


 先ほど上司に飲み代3000円をおごってもらったので、それを本代に使う。

街場の大阪論 (新潮文庫)

街場の大阪論 (新潮文庫)

滝山コミューン一九七四 (講談社文庫)

滝山コミューン一九七四 (講談社文庫)

漱石はどう読まれてきたか (新潮選書)

漱石はどう読まれてきたか (新潮選書)

 こんなふうに本を買えるのなら職場の付き合い酒もたまには悪くないか。