『ちくま』で『sumus』。


 生温かい風が吹く日。


 ある懸案事項について職場の若手数人と話をする。ついこないだまで若手のつもりでいたのだが、もうそう言っていられない場所に自分が来てしまっていることを実感する一日となった。


 いつの間にか止んでしまった雨をアスファルトに感じながら帰る。マフラーの下の首筋にうっすらと浮いてくる汗が今夜の暖かさを教えてくれる。


 本屋へ。

  • 和田哲哉「文房具を楽しく使う ノート・手帳篇」(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

文房具を楽しく使う ノート・手帳篇 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

文房具を楽しく使う ノート・手帳篇 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 先週くらいから本屋に行くたびに気になっていたこの文庫をついに買う。ノートや手帳の使い方だけではなく、「ロディア」、「クオバディス」、「モールスキン」といった具体的なノートについての話もいろいろ出てくるのが面白そう。「モールスキン」が“モグラの皮”という意味であることをこの本で知った。著者は同い年。その他にも共通点があり、興味が持てる。


 帰宅して「ブラタモリ」。今日は“神田”を歩く。ちょうど神田古本まつりの日が収録日に当たっており、ロバート・キャンベル氏が案内役になって神保町や湯島聖堂ニコライ堂を巡っている。ニコライ堂の上から見た明治の東京を当時のパノラマ写真をもとにCGで再現していて思わず凝視してしまう。タモリが撮ったロケ中の写真を紹介するコーナーで僕もよく利用する“さぼうる”近くの地下鉄の出口の上に逆さになった三角錐がグルグル回っている看板があり、これが都営地下鉄のシンボルマークであることが説明されていた。地下鉄を掘るためのドリルをイメージしたものらしい。こんなものがあるなんてまったく気付かなかった。こんど見てみよう。



 今日届いていた『ちくま』2月号を手に取る。林哲夫さん、南陀楼綾繁さん、荻原魚雷さんの文章が載っている。『ちくま』を読みながら『sumus』13号を思う。