ダリオって誰。

 仕事を終えて、職場を出て、神保町へ。


 東京堂の3階でこれを。

  • 『フリースタイル』第9号


 三省堂4階でもらう。

  • 『Sanpo magazine』フリーペーパー第弐号


 伯剌西爾でひと休み。冷やしブレンドとシフォンケーキ。ここのシフォンケーキはいつ食べてもいいな。

 
 『Sanpo magazine』フリーペーパー第弐号から山本善行さんの「古本WOW」を読む。第1回で取り上げられた本はダリオ・マリネッティ「『人生の贈り物』は読んではいけない」。ダリオのデビュー作である「『チーズはどこに消えた?』と『バターはどこへ溶けた?』はどちらがよい本か?」は以前古本で手に入れて楽しく読んだ記憶がある。あの変に小津安二郎映画や私小説に詳しいイタリア人に第2作があったとは。これは古本屋で探さないといけないな。ダリオとは誰かについては山本さんの衝撃の調査結果が書かれている。興味のある方はこのフリーペーパーを手に入れてください。



 田村書店のタテキンを覗くと、若い女性の3人組が店頭で画集を開いて「これ春画だよね」「そう、春画春画」などと盛り上がっている。ご本人たちは平気なんだろうけど、近くにいるおじさんたちにはキツイ状況だった。足早に通り過ぎる。



 半蔵門線東西線と乗り継いで早稲田へ。


 立石書店で岡島さんに挨拶。


 歩いて古書現世へ。向井さんから目録注文で買っていた本を受け取る。その他にこれらを。

  • Pippo「下町ぴっぽん娘」(チンチロリン商店)
  • 坂本公延「作家の本音を読む」(みすず書房

 「下町ぴっぽん娘」は大瀧詠一の音頭ものの衣鉢を継ぐ(?)ような盆踊りテイストのダンサブルなナンバーと詩の朗読などが入ったCD。わめぞ村青年合唱団のコーラスも微笑ましい。
 「作家の本音を読む」は買い逃していた“みすず大人の本棚シリーズ”の1冊。このシリーズの新刊が出なくなって久しい。大好きなシリーズだけに再開の日を鶴首して待ちたい。


 「鶴首」と言えば今日の携帯本「久生十蘭短編選」(岩波文庫)の中の1編である「鶴鍋」。比喩表現なのか言葉そのままなのかの境界線をうまく利用して描かれる愛の物語が印象深い。この人の作品は初めて読むのだが、こういう作品を書く人なのか。


 向井さんと来月5日・6日の外市のことなどを少し話してから古書現世を出る。歩いて高田馬場へ。この前歩いた時に比べてつけ麺屋が何軒か増えている様子。不況が続くとラーメン屋が増えるのだろうか。


 地元に戻り、いつものつけ麺屋で夕食。


 帰宅後、先日の講演の文字起こし。不慣れなためなかなか進まず。紅屋さんの偉大さを思う。