今日も混んだ通勤電車に乗って都内某所へ。
上司とともに人を選ぶ作業に従事。こんな仕事をしたくてこの職に就いたわけではあるまいに自分が人を選ぶ側の椅子に座っているなんていったいどこでどうボタンをかけ違えたのかとグニュグニュと思い続ける。
午後都内某所を出て本屋に寄る。
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ネクタイを外し、電車に乗り、横浜を越え、神奈川某所で野外仕事。日が落ち、現場に照明が灯り、ひぐらしが鳴いていた。黒い雲が空を覆い、雨が落ちてくる。庇の下で雨宿りをしながら話をしているうちにやんだので帰る。
今日の携帯本は北村薫「街の灯」(文春文庫)。第3作が直木賞を受賞した“ベッキーさん”シリーズの第1作。昭和7年を舞台に上流階級のお嬢さんとその女性運転手が謎に関わって行く物語。細部を押さえて描かれた戦前の東京の街と強くて聡明で謎めいた女性運転手・別宮ことベッキーさんがとても魅力的である。面白くてあっという間に読了。これは続きも読まねば。
帰宅してテレビをつけると教育テレビで井上陽水特集第2夜が放送されている。「帰れない二人」、「ジェラシー」、「とまどうペリカン」、「いっそセレナーデ」などやはり陽水の声はワン&オンリーだな。ただ、過剰な酒井法子報道の渦中に流されることに何か意図があるのかと余計な詮索をしてしまう。