ぐらっと来たので目が覚める。積んである本が崩れてきた時のことを考えて床の上にさっと起き上ったその素早さに我ながら感心した。先日、崩れた本がまぶたの上に直撃したことが体に刻みこまれているようだ。
台風が来るというので、本日の仕事の変更などを自宅から連絡し、濡れることを覚悟しつつ職場に向かう。家を出るころから雨脚が強くなり、職場近くに来た時には傘をさしているのになぜか頭の上に雨のしずくを感じるという状態に。何度も傘の内側を見上げるが別段穴が開いているようにも見えない。なのになぜ内側からしずくが頭に落ちるのだろうか。解せない。
靴と靴下とズボンをぐっしょり濡らしたくせに台風はあっけなく太平洋の方へそれて行ってしまったようで、昼前にあっけらかんと晴れた。予定の仕事が台風の余波でなくなったのを利用して先日上司から押し付けられた書類作成を仕上げておく。気の進まない仕事は極力事務的にちゃっちゃと済ませておくに限る。
退勤して本屋へ。ちくま文庫の新刊が出ているのではないかと期待していたのだが未入荷。宮沢章夫のチェーホフ本と「チェーホフ短篇集」を楽しみにしていたのだが。その代り、これも楽しみにしていた別の宮沢本を購入。
- 作者: 宮沢章夫
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/08
- メディア: 文庫
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単行本発売時に北條さんに勧められた一冊。その時には買おうと思っているうちに地元の本屋からなくなっていた。それが文庫で手に入るのはありがたい。
サブカル系古本屋にも寄る。
100円棚からマルグリット・デュラス「破壊しに、と彼女は言う」(河出文庫)を選ぶ。CD棚を覗くと珍しく新入荷の落語CDがあった。持っていない小三治師匠のものが一枚あったので買う。「昭和の名人 古典落語名演集九 十代目柳家小三治 居残り佐平次」(キングレコード)。
駅ビルの家電量販店でオリンパスのICレコーダーを購入。今月ある講演会で司会と記録をしなければならなくなったのでそのための準備。
帰宅して、買って来た「居残り佐平次」を流しながら30分ほど横になる。その後2時間ほど机に向って仕事。夕食はうどんにオクラや納豆をからめたものと何もかけない絹ごし豆腐。その豆腐を京都土産の漬物で食べるのだ。おいしい漬物も今日で終わり。
明日から月曜日まで東北地方へ出張。京都では下鴨古本まつりか。味覚も体も都から遠く離れて行く。