ボタン2個分の軽さ。

 目覚ましを8時にセットしたのだが、7時半頃に目が覚めてしまう。出張のない日曜なのだから目覚ましなどかけずに気のすむまで寝ていたいところなのだが、明日締め切りの仕事が終わっていないため昼までには職場に行かなくてはならないのだ。


 溜まっていた洗濯物を洗濯機に放り込むだけはして、あとは寝床でぐずぐずテレビを見ている。そうでもしていないと休日であることを実感できない。出勤前にクリーニング屋に行き、ワイシャツを数枚出して、代わりに十数枚受け取ってくる。先日のおっちょこちょい主婦パートの女性はいなくなっていた。クビになってしまったかな。


 このところの仕事がらみの重い気分を少しでも軽くしようと昨日衝動買いした夏シャツを着て行く。持っているシャツの90%以上がボタンダウンなのだが、このシャツの襟にはボタンがない。こういうシャツを欲しいと思うのは僕にとってはかなりイレギュラーなことなので、たぶん何かを変えたいと思っているのだろう。990円のセール品で今の気分が変わるのであれば安い買い物であるのだが。


 正午に職場に着き、毎日新聞の読書欄と「毎日かあさん」をチェックしてから仕事。上司を含めた人影がなくストレスのない場所で自分の生まれた年にスタン・ゲッツビル・エバンスが録音したアルバムを聴きながら6時間近く机にへばりついて仕事をやっつける。よし、今日はこれまで。

スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス

スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス


 気晴らしに歩いてブックオフへ。久し振りだ。105円棚だ。

 「ザ☆ガム大事典」は明治大正から平成に至るガムの包み紙がカラーでフンダンに載っているのがすばらしい。このシリーズは「ジュース」、「おかし」、「飲み物」が出ているらしい。他も欲しいな。
 
 夏目房之介夏目伸六という漱石血縁者本が並んだのは偶然。「眠らせろ!」は眠りに関する文章や漫画のアンソロジー村上春樹滝田ゆうなど。


 阿部定本は手記だけではなく新聞記事や尋問調書などが入った阿部定関係のバラエティブック。安吾阿部定の対談や安吾の「阿部定さんの印象」が入っているのが安吾者としてツボ。


 ブックオフの105円棚で冨山房百科文庫を見つけたのは久しぶり。この文庫があればダブりでも必ず買ってしまう。



 ここのブックオフに来たら必ずと言っていいほど寄ってしまうモスバーガーで夕食。偶然店内には単独客が多く、そのほとんどが本、雑誌、ノートを開いて作業に没頭していた。
 僕は携帯本の京須偕充志ん朝の走馬灯」(ちくま文庫)を読む。この本を読んでいると志ん朝の言葉を浴びたくなる。店を出るとiPodで「酢豆腐」を聴く。夏だから夏の噺を。

志ん朝の走馬灯 (ちくま文庫)

志ん朝の走馬灯 (ちくま文庫)



 家に帰って「情熱大陸」の川上未映子編を観た。