入ってくれて嬉しいわ。


 最近、職場に行くと血圧が上がるような気がする。もともと血圧は高い方ではないが、なんだか頭がぼうっとのぼせるような感じになり、花粉に反応して鼻水が出てきたとティッシュでかむと真っ赤に染まる。


 朝、上司の机に行ってなんとか懸案の書類にハンコをついてもらう。相棒と席に戻ってしゃがみ込んでフッーと息を吐く。まずはひとつ山を越えた。


 しかし、明日にはもうひと山待っている。「ひとつ山越しゃ〜、ソンダラッタ、ホイ、ホイ」とクレージーキャッツのようにご陽気にはいかないもんだ。


 退勤して本屋へ。

本の雑誌 310号

本の雑誌 310号

 おお、これがリニューアルした姿か。値段が少し上がり、文字が大きくなり、厚みが増した。企業努力の跡が見える。“Yes,We buy!”


CD屋で1,000円CDを買ってからうどん屋へ。『本の雑誌』から坪内祐三畠中理恵子荻原魚雷という連載三種の神器を読み、特集の坪内祐三×浜本茂対談に目を通す。ああ、坪内さん、これは『HB』を意識して言っているんだろうなと思ったり、CD付き「落語 昭和の名人」のヒットの理由になるほどねと納得したりする。


 バスで「コラムの花道」みうらじゅん編を聴きながら帰り、ブログを書く気力なく買ってきたこれを聴いて寝る。

パーソナル・アビアランス

パーソナル・アビアランス


 ここ数日聴いたジュリー・ロンドンヘレン・メリル、そしてソニー・スティットとすべてのアルバムに「帰ってくれて嬉しいわ」が入っている偶然を喜ぶ。