シンプル・イズ・レスト。


 ここ数日「宮仕え」という言葉を思い起こしている。まあ、この数年楽をしてきたということだが。


 朝、職場の鏡で頭に白髪が目立つのに気づく。確かにここ数日の状態が毎日続いたら数年のうちに白髪頭かスキンヘッドになるかのどちらかだな。


 とりあえず、なんでこう面倒くさく物事を考えたりやろうとするのだろうと一日思いながら過ごす。シンプルに行こうよ。シンプルに。そうすればもっと肩の力を抜いて生きられるのに。


 今日は8時前には職場を後にする。サブカル系古本屋の100円棚から。


 コンビニで『週刊文春』を買って帰宅。


 『週刊文春』から坪内祐三文庫本を狙え!」を読む。やっぱりねというようにウエッジ文庫の平山蘆江「東京おぼえ帳」をとりあげている。内容紹介も面白いのだが、300枚ほどで中断している松崎天民評伝を今年中に完成させるという意気込みを語っているのに注目してしまう。
 あと、これは僕の感覚がおかしいのかもしれないが今週の坪内さんの文章がどこかヘンな気がするのだがどうだろう。誰かの文体のパロディでもしているのかと思ってしまう。どこがどうと説明するのは難しいのだが。


 そういえば、来月の講談社文庫で「ストリートワイズ」がでる。楽しみだ。


 ストレスと花粉にまみれたわが身を湯船に沈める。BGMは「ヘレン・メリルウイズクリフォード・ブラウン」。メリルとブラウンだけではなく、アレンジはクインシー・ジョーンズという恵まれた幸せなアルバム。今夜も素晴らしい演奏であった。

ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン

ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン