売上は范文雀。


 目覚めると覚悟していた雨が降っていない。


 よしよしと池袋の外市に向かう。


 往来座に到着すると塩山さん、退屈男さん、武藤さんに向井さんといつものが。ああ、また外市に来たんだなあとなんだかほっとする。昨日は天気がよく、雨が予想された今日の分までお客さんが来たのではないかという話だったが、確かに伴健人商店の棚も半数近くが売れていた。


 往来座店内で「昨日はどれくらい売れました」と聞かれ、「半分弱」と答えた瞬間「范文雀」が頭の中に浮かび、遥か年下の女性たちに「『サインはV』って知っている?」から始まり、「立木大和」、「X攻撃」など聞き手未聴の単語を並べて結構熱く語ってしまう。反省。




 棚を眺めていると、外市ユニット“朝晩bukubooks”の朝さんがいらしていたのでご挨拶。今回も朝さんはいい本を出している。さっそくその棚から1冊。


 “犀の本”シリーズの1冊。このサイズとカバーの桑原甲子雄写真がいいね。


 文壇高円寺から買い逃していたこれを。

増補 書を読んで羊を失う (平凡社ライブラリー)

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 退屈文庫からはNEGIさんに勧められていた落語本をゲット。

この落語家を聴け! いま、観ておきたい噺家51人

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 その他往来座で『HB』vol.05を購入。


 そういえば、NEGIさんは昨日体調不良で早く帰ったと聞いたが今日も姿が見えなかった。だいじょぶだろうか。何せ外市撤収の現場監督的存在なのでNEGIさんがいないと撤収もなんだか切れがないような感じに思えるのだ。


 それでも手慣れた速さで撤収が終わり、打ち上げ会場の「だいこんの花」へ。


 4テーブルのグループでそれぞれ盛り上がる。あちらでは塩山さん、南陀楼さん、武藤さんがワメトークの打ち合わせをしているかと思うと、こちらでは向井さんが白シャツ王子に何やら古本屋のイロハを教えている様子。我々のテーブルはというと退屈男インタビューが同席者に矢継ぎ早に行われる。「本は家でどう収納しているのか?」、「1週間前に出た新刊を買って読んだらいくらで売りますか?」などなど。


 恒例の売り上げ発表。今回はいつもの向井さんではなく、退屈さんのMCで。初々しくて楽しい。


 伴健人商店は約80冊出品して44冊が売れました。お買い上げいただいた皆様ありがとうございました。