猫座ににらまれた魚座。

 完全フリーの日曜日なので、睡眠をしっかりとる。


 風呂につかりながら落語を聴く。柳亭市馬「厄払い」と「掛取萬歳」。前者の厄払いの口上と後者の行司・歌舞伎・萬歳の物まねなど声のよさを存分に活かした高座だ。この人の特徴を聴かせるに最適の二席か。


 溜まったワイシャツを大きなカバンに詰めてクリーニング屋へ。帰りに昼と夜の食事を買ってきて今日は一日家にいる。昨日あたりから我が物顔で花粉が飛び交っているしね。


 浅生ハルミン「猫座の女の生活と意見」(晶文社)を読む。みなさん言っているように文章がすばらしい。他の誰でもないハルミンさんの文体を感じさせる。書かれた時期も、媒体もバラバラであることがむしろバラエティブックとしてのまとまりの良さになっている感じ。とても楽しく読了。


 イラストレーターを本業とするハルミンさんだが、物書きとしての実力も相当のものであることがこの本でよくわかった。ハルミンファンが増えること必定だろう。魚座の男としては猫座の女性ににらまれたらもう身動きはできない。

 あと、「村上春樹全作品1990−2000 1」(講談社)から未読であった「ふわふわ」と「青が消える(Losing Blue)」を読む。「同 3」から「かえるくん、東京を救う」をざくっと再読。この作品が書ける村上氏に素直にすげえなあと思う。


 偶然、「村上春樹氏、エルサレム賞受賞」のニュースを聴く。


 来週の「情熱大陸」は秋本治こちら葛飾区亀有公園前派出所」か。興味深い。