武藤さんが千人。


 一日気の張る仕事で疲れた。


 本屋で心のストレッチ。


 フィッツジェラルド「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(角川文庫)とヘミングウェイ「移動祝祭日」(新潮文庫)を選ぶ。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (角川文庫)

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (角川文庫)

移動祝祭日 (新潮文庫)

移動祝祭日 (新潮文庫)


 失われた世代が本屋から失われる前に買っておく。


 『本が好き』3月号をもらう。


 いつものぞくCDショップの落語コーナーにワザオギ落語CDシリーズが並んでいた。担当者が力を入れ始めたらしい。これは後押しせねばと柳亭市馬「落語集三 厄払い 掛取萬歳」をレジへ持って行く。どうやら新入荷のためレジがバーコード対応しておらず、なんだかんだと待たされた。


 帰宅して『本が好き』を眺めると、“忘れられないテレビ番組”というテーマエッセイに岡崎さんが寄稿している。今やっている「ありふれた奇跡」をマクラに山田太一脚本「それぞれの秋」などに触れる。


 南陀楼綾繁さんの連載「本町通りを歩こう」は、“わめぞ”を取り上げている。以前、要請のあったアンケートはこの原稿のためだったんだな(忙しさにまぎれて回答せずすみません)。外市月の湯みちくさ市などに触れ、いろいろな個性の集まりとしての“わめぞ”を〈一騎当千の地域集団〉と表現している。確かに武藤さん一人で千人に匹敵するような気がするが。逆に千人の武藤さんは想像したくないかも。