遠赤外線と行くセール。


 昼まで蒲団の中で過ごす。とりあえず睡眠を充分とってから起きる。


 朝風呂は旅猫さんから貰った立川談志「風呂敷」を聴きながら。普通のサゲでは飽き足らずもう一つヒネらないといられないのが家元らしい。


 午後にワイシャツをクリーニング屋に持って行くついでに足を伸ばし、ブックオフまで。105円を除く文庫・新書・単行本半額セールを知らせるメールが来たのだ。風邪をひいているんだからやめておけばいいのにと思いながらも、気持ちがソワソワして仕方ないんだから仕様がない。念のためコーデュロイのズボンの下には遠赤外線アンダータイツを装着しておく。


 このセールは昨日から行われているので、すでに携帯セドリのお兄さんたちの手が入った後であろうからあまり期待をせず棚を見る。半額棚から。


 105円棚から。


 「坂の上の雲」は今年秋のNHKドラマを見る前に一度読んでおきたいと思っていたところにちょうどよく発見。ただし、全8巻のうちあったのは6巻まで。6巻を読み終わるまでに残りを古本屋で見つけたいものだ。


 小三治「猫の災難」を聴きながら家に戻り、昨日読み始めた近田春夫「僕の読書感想文」を読み継ぎ、読了。『家庭画報』の連載をまとめたものなのだが、その回によって本を2冊紹介することがあり、そのやり方が『週刊文春』連載の「考えるヒット」と同じように、メインの1冊を紹介したあと最後の数行で残りの1冊に触れるという形式をとっているのだが、これが本家ほどうまくいっていない気がする。1冊だけ紹介の回のほうが説明に余裕や遊びが感じられていいと思う。


 今日買ってきた「昔のミセス」をつまみ読み。『ミセス』連載エッセイをまとめた第1章をとばして、いろいろな媒体に書いたエッセイを集めた第2章から読む。亡くなった中上健二氏の担当編集者による回想エッセイに対する辛辣な表現に金井美恵子健在を思う。

昔のミセス

昔のミセス