豚よ、とんよ。

 今日もぼんやり風邪をひいている。熱が出るわけではないが、咳が出て手足や体がだるい。


 それでも一応の仕事を終えて退勤。


 本屋へ。『野生時代』を手に取って古処誠二作品のページを探す。タイトルにかぶって豚の横顔が。煤け汚れたいい面構えの豚。“イラストレーション・武藤良子”の文字が。いい仕事してますね。


 『本の雑誌』最新号が見つからず、手ぶらで出ようと思ったらレジ横に『本が好き!』と『ウフ.』最新号が見えたので大手を振ってもらうために、いずれ買おうと先延ばしにしておいたこちらを持ってレジへ。

里見〓(とん)伝―「馬鹿正直」の人生

里見〓(とん)伝―「馬鹿正直」の人生

 この朱色のカバーもいいね。


 駅ビルのうどん屋に入り、『本が好き!』から南陀楼綾繁「本町通りを歩こう」を読む。取り上げられているのは福岡けやき通りで行われた「ブックオカ」。大勢の実行委員や地元メディアも協賛して充実のイベントが行われいることがわかる。福岡は一度行ってみたい街。それがこの期間に当たれば言うことはないが。
 『ウフ.』から玖保キリコ「ヒメママ」を読んでからうどん屋を後にする。


 バスでは先日の続きである古今亭志ん生「唐茄子屋政談・下」を聴く。


 帰宅して「里見弓享伝」のあとがきを読む。小谷野さんが筆名として名前を“とん”と読ませるに至った由来を知る。


 ネットでぶらぶらしていたらこんな近刊情報を見つけた。

〈明治・大正の美麗な古書との出会いを綴ったエッセイ集。〉とのこと。黒岩さんミーツ工作舎。これは楽しみだ。