コンビニがサンタクロース。


 午後遅く職場を出る。


 今日は夜7時から区役所で行われる仕事の会議に出席しなければならない。それまでの時間つぶしにブックオフを覗く。

 気がつくとカゴにずっしりと本がたまる。これは来年1月10日・11日の外市で行う伴健人商店新春文庫祭りの一部になるだろう。


 少し早めに区役所のある駅に降り立つ。この街にある古本屋2軒を覗いてちょうどよい時間に着くようにしたのだ。


 まず、新古書店を覗いて予想通り、なにも買うものがなかった。あと1軒は区役所の近くにあり、約1年間に同じ会議に出席するためにこの道を通った時に、開店したばかりのその店に入ったのを昨日のように思い出す。あれからどんな店になっただろうとその場所に行くと、庇型の看板に「本買います」の文字はそのままなのだが、締め切られたガラス窓には「不要になった洋服買います」の張り紙があり、灯りの消えた店内に本棚の姿はなく、さみしげに流行遅れの洋服がかかったマネキンがぼんやり立っているだけだった。


 会議を終えて地元に戻り、本屋へ。

  • 『Lmagazeine』2009年2月号


 ついにエルマガジン休刊号である。最後は“ベスト・オブ・エルマガジン”特集である。ベスト50の中に、コロンボ、カロ・ブックショップ&カフェ、貸本喫茶ちょうちょぼっこトンカ書店恵文社一乗寺店ガケ書房など本屋が多い。その意味でも本好きにうれしい雑誌だったな。関東に住んでいても魅力ある関西マガジンだったのに。残念だ。

 いつも楽しみにしている「本棚通信」のページにある山本善行さんの「古本ナウ」は自著「古本泣き笑い日記」(青弓社)を取り上げる。最後にちょとした遊び心。トピックスとして大阪にある味のある古本屋・一色文庫が四天王寺に引っ越した話が載っている。コーヒーも飲めるとのこと。また行ってみたい。


 コンビニでカップに入ったショートケーキとシャンメリーを買って、家でナット・キング・コールが歌う「クリスマス・ソング」とビング・クロスビーの歌う「ホワイト・クリスマス」を聴きながら食べた。