これから週末にかけて出張などもあり、いろいろと忙しなくなってきた。
職場のストレス状況を判断するという目的のアンケートの締め切りが近づいているのに気づいてあわててアンケート用紙を書類の山から捜し出し、鉛筆を握りしめ黙々と取り組む。どの答えに丸をつければストレスによる心身の病に陥りやすい人物と判断されるかが手に取るように分かる質問に丸をつけていくというのは勇気がいるなあ。
アンケート用紙を封筒に入れて厳封し、所定の課に届ける。ふうっとため息が出てホッとする。なんだ、このアンケート自体がストレスになっているじゃないか。
会議、来客、打ち合わせともろもろを済ませて雨の降る中を退勤。
本屋へ。
武藤良子さんが載っているという「イラストレーションブックプロ 02」(ピエブック)を手に取る。276~277ページを観る。こうやってみると失礼な言い方だが、いつも感じていた以上にいい作品だなあと思う。
ただ、プロフィールに掲げられた往来座の本棚を背にしてグリーンの服を着たこの柔和な笑顔は、あのムトーさんだろうか。何も知らない人たちにあまり誤解を与えないとよいがと心配する。
- 作者: アーティストエージェンシー・ピクト
- 出版社/メーカー: ピエブックス
- 発売日: 2009/09/08
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駅ビルの杵屋に入る。いつものかき揚げぶっかけうどんを注文しようとしたのだが、よく見るとメニューが新しくなっている。品数が減り、見事にかき揚げぶっかけうどんはその姿を消してしまっていた。やっとこの店で安心して頼めるものを見つけたというのに。なんという仕打ち。
代わりに揚げ茄子生醤油うどんを食べながら、このメニューも茄子の季節が終わればなくなってしまうのだろうなと思う。
帰りのバスでは桂米朝「算段の平兵衛」。
コンビニで『週刊文春』を買って帰宅。
『週刊文春』から坪内祐三「文庫本を狙え!」を読む。「ああ、やっぱり」と声が出た。とりあげられていたのが内堀弘「ボン書店の幻」(ちくま文庫)たっだからだ。最初にこの文庫の親本である白地社の単行本に触れ、この本が《きわめてユニークなシリーズ》の1冊として刊行されたことに触れているのだが、なぜそのシリーズ名を書かないであいまいな表現で済ませるのだろうと坪内さんらしくない振る舞いを腑に落ちないものと思っていたら、最後にストンと腑に落ちた。
おあとがよろしいようで。