朝、世間は連休かと思いつつ職場へ。
昼過ぎまで野外仕事。結構汗をかいたのでシャワーを浴びてから昼食。食後に職場においてある日曜日の新聞を集めて読書欄をチェックする。毎日新聞からは丸谷才一氏による小島政二郎「小説 円朝」(河出文庫)と「長編小説 芥川龍之介」(講談社文芸文庫)の書評を読み、日経新聞からは橋爪大三郎さんが橋本治氏の小林秀雄論を絶賛している読書コラムを読み、朝日新聞の読書欄のトピックスで小学館が新書を刊行する(またか!)ことを知る。
寝不足でモーローとした頭でデスクワークをしてから退勤。
地元のTSUTAYAでCD旧作半額セールをしているので、桂米朝&桂枝雀両師匠のCDを5枚ほど借りる。
TSUTAYA近くの本屋へ寄る。
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この店はいつも行っている大きい方の店とは違い、ちくま文庫の新刊は1冊ずつくらいしか並んでいない。平積みされた山の中からひょいと1冊選んで手に持つのもいいのだが、ひっそりと棚に並んだ中から見つけ出し、それだけしかない1冊を抜き取ってレジへ持っていくのもなんだか貴重なものを買っているようで悪くない。
「戸板康二の歳月」は精興社文字で印刷されているのも好印象。この本を読んでから戸板康二「思い出す顔」(講談社文芸文庫)を読んでみるものいいし、この本を書くのに矢野さんが手本としたという戸板康二「久保田万太郎」(文春文庫)を読むのもまた楽しいだろうなあと想像する。
帰りのバスは桂枝雀「蔵丁稚」を聴く。
吉田拓郎関連の文章は、YouTubeで2006年のつま恋ライブを流しながら読んだ。
「雑談王」の最後を飾るのは『sumus』に連載されていた「私設おおさかお笑い図書館」。最近iPodで枝雀落語を聴いているので、桂枝雀の巻が気になる。他の巻と比べて岡崎さんの気持の入り方が強いのではないかと感じる。それほど桂枝雀という落語家に対する期待も強く、また自ら命を絶つというその選択に対する無念さも強いのだろうと思う。枝雀師匠が自分のファンだけを相手に高座を行う方向に進んだことに対する違和感について書かれているが、同様の思いを古今亭志ん朝師匠が「枝雀大全」に寄せた文章の中で語っていた。
今後も岡崎さんにはこういった「上方笑芸」に関する本を書いてほしいと願う。香川登枝緒評伝もぜひ。