火曜のロン・カーター。


 これはやはりもう梅雨は明けているよなと思いつつ職場へ。


 いつものように働いて夕方退勤。


 本屋へ。

  • 『IN★POCKET』7月号


 「『変愛小説』出版記念対談 川上弘美×岸本佐知子」を読みたくて購入。ついでに『ウフ.』を貰う。


 暑いので帰りのバスでは志ん朝船徳」を聴く。そこには四万六千日の夏の日が語られている。


 帰宅するとポストに『出版ダイジェスト 白水社の本棚』が届いていた。


 昨日、ロン・カーターサンプラーCDを聴いたので今日もロン・カーターを流す。ジム・ホールロン・カーターのシブくて地味なデュオ。

アローン・トゥゲザー

アローン・トゥゲザー


 貰って来た『ウフ.』から齋藤美奈子「世の中ラボ」を読む。今回は書店で売れているという小林多喜二蟹工船」をとりあげている。東川端さんの「リレー読書日記」に出てきたロスジェネ世代がここでも登場し、ワーキングプアの問題を抱えるこの世代の若者たちが劣悪な労働条件の中で働く労働者たちを描いた「蟹工船」にシンパシーを感じているというのが「蟹工船」が売れる理由として考えられているらしい。


 『白水社の本棚』のコラム欄「愛書狂」でも「蟹工船」ブームがテーマ。描写に擬音が駆使され、けっこう劇画チックであることが若者に新鮮に映り、その結果光文社古典新訳文庫で海外の古典作品を読むような調子で「蟹工船」が読まれているのではないかとのこと。


 『IN★POCKET』から川上弘美×岸本佐知子対談を読む。これは6月20日に青山ブックセンターで行われたものを収録したのだそうだ。結構ページ数もとってあり読みでがあった。


 巻末の「7月の新刊文庫総目録」を眺めていると、角川文庫に織田作之助「青春の逆説」と檀一雄「夕日と拳銃(上下)」がラインナップされているのを思い出す。集英社文庫広瀬正「マイナス・ゼロ」とともにこの復刊の夏を喜びたい。


 実家の母親から電話。お盆に帰省するかの確認だ。残念ながら今年は仕事で行けないことを伝える。受話器の向こうの落胆を聞きながら母の老いと親不孝な己を感じる。


 「もっと、狐の書評」(ちくま文庫)の続きを読んでから寝る。