段ボールが、ある?


 バタバタと仕事をして夕方退勤。細かい文字を追い続けるような仕事が続いたのでなんだかぼうっとした感じ。


 本屋へ。大手出版社が夏休みの読書を当て込んだ文庫本のフェアを打つ季節になり、いつもの書店にも店頭に置かれた台に新潮文庫集英社文庫、角川文庫などがずらっと揃いの帯をまとって並んでいる。

 今年の集英社文庫は有名漫画家によるカバーで勝負か。太宰にしても、漱石にしてもどうも漫画の印象とマッチしないな。個人的には昨年の方がよかった。

 新潮文庫漱石の「こころ」や賢治の「銀河鉄道の夜」など数作品をイラストや写真を廃した一色の特別カバーにしていて眼を引く。たぶん『yom yom』の路線を意識したアイデアだろうと思う。「こころ」は白。色はともかく帯の一部に昔の新潮文庫漱石作品のカバーに使われていた文様をワンポイントのように入れていてこれがいい。さすが文芸出版の老舗の面目躍如と言ったところですかね。この昔のカバーの掛かった新潮文庫の「こころ」が始めて買った文庫本だけに感慨もひとしおなのであります。まだの方は書店でご覧あれ。


 サブカル系古本屋をのぞく。100円棚から1冊。

  • ミュリエル・ドビン「犬ですが、ちょっと一言」(ハヤカワ文庫)


 知らない作家の本なのだが、先日雑誌で見た椎名誠さんが旅に持っていく文庫本の1冊としてあげていたのを思い出して。カバー・デザインは和田誠画伯。


 

 桂文楽「王子の幇間」を聞きながら帰宅。


 持ち帰りの仕事をした後、外市の準備。う〜ん、今回もぎりぎりになりそう。なんとか明日の夜には本を往来座に送りたいのだが、まだ段ボール箱さえ手に入れられていない。オカマ言葉の店長がいなくなってからコンビニでも段ボール箱が貰いにくくなっているんだよな。それに、ちまたでは諸々の値上げに呼応してダンボールも値上げとのこと。ますますダンボールの確保が難しくなりそうだ。