そんなつもりはないのだが、気がつくと夜10時を過ぎて職場にいた。今夜は他に同僚もいたため照明は消えず。
本屋へ。これが出ていた。
バス停のベンチに座って「古本道場」から文庫で新たに加わった岡崎さんの「古本道場 実践編」と石田千さんの解説を読む。この時間帯のバスは間隔があいており、文章を読む時間がしっかりあるのだ。
「古本道場 実践編」では、注目の文庫本を入手の難易度でABCに分けて解説している。小林信彦「世界の喜劇人」(新潮文庫)がAであるのがちょっと意外。そんなに手に入りにくくなっているのか。個人的な感覚ではB評価の植草甚一「植草甚一ジャズ・エッセイ1・2」(河出文庫)の方が見かけない気がするのだが。
石田さんの解説もいい。独特の急がない風情の文章で、弟子の玄人と師匠の玄人との得難い邂逅を言祝いでいる。
のんびりとやってきたバスに乗り込むと「この次のバスから深夜バスになります」とのコールが。なんとか深夜のとばぐちで立ち止まった感あり。
帰宅が遅かったため、連夜楽しみにしていた「世界の車窓から」インド篇を観そこねる。そう言えば書店にあった「フィガロジャポン」がインド特集号だった。インドブームなのかな。