海の鳴る朝。


 本日遅番。朝食をとってから『海鳴り』を手にとり、天野忠「十一月十三日十四日の記」と庄野至「真夜中の祝宴」を読む。贅沢なPR誌だなあ。
 「十一月十三日十四日の記」は田村隆一氏との対談の一夜を描く。先日読んだ林哲夫さんの文章に天野さんのエッセイを評して《小難しいことは何ひとつ言わないが、ちゃんと棘もある》という箇所があったことを思い出す。
 「真夜中の祝宴」は庄野至さんが立ち会った兄・庄野潤三氏の芥川賞受賞当夜の様子。


 TVのニュース番組は近づく台風の影響でうねる海の様子を映している。


 昨晩、ヴァンヂャケットの特集を見た影響で、VANのBDシャツにKentのネクタイをしめて職場へ行く。


 8時過ぎまで仕事をして退勤。


 本屋で「洲之内徹が盗んでも自分のものにしたかった絵」を探してみるが、見当たらず。アマゾンメールには6月2日発売となっていたのだが。


 バスに乗って志ん朝「寝床」を聴きながら帰宅。


 あれこれつまみ読みした後、「ボマルツォのどんぐり」から稲垣足穂梅崎春生の奇縁を読む。