花模様のアスファルトを行く。


 大荒れの天候明けの朝、気がつけば葉桜ばかり。花模様のアスファルトを歩いて行く。


 職場に着いて下駄箱を開けると、桜の花びらが1枚入っていた。


 今日も一日机仕事に励む。


 7時過ぎに退勤。本屋を覗いてから帰宅する。


 ポストに一箱古本市の店主マニュアルが届いていた。早速中身をチェクすると、僕は5月3日の往来堂書店前の集中レジ方式に割り振られていた。集中レジ・フリーマーケットのどちらでもいいとして申し込んでおいたのだが、マニュアルを見ると集中レジ方式の場合は売上金の受け渡しが18:00からの打ち上げ会場にてとなっている。しまった、この日は往来座外市もあるので、4時過ぎの撤収が終わったら、打ち上げに参加せずに夜8時まで行われている外市に参加する予定なのだ。それならフリーマーケットしておけばよかったと思うが後の祭りである。後日、古書ほうろうさんに取りに行くという方向で考えよう。
 それから、マニュアルに記載が見当たらないのだが、出品本を入れた段ボールを事前に宅急便で送ることはもうできないのだろうか。2年前、秋の一箱に参加したときはオヨヨ書林宛に送れたのだが。
 なにはともあれ、2年越しの悲願である肌色文庫が出せるのはうれしい。


 ふと、近くにあった本を手にとり、川上弘美「神様」を読む。3つ隣りに越してきたくまとピクニックにいく話。この川上弘美初期短篇を読んで、村上春樹氏の影響力の強さを感じる。このくまと彼女の関係や距離感は村上氏がつくった春樹ワールドに多くをおってると思われる。「羊をめぐる冒険」での“羊男”の登場がクリっと切り開いた地平に多くの実がなったのだなあ。