掃苔しよう、そうしよう。

 目覚まし時計の音で目を覚ますと5時半。今日は休日出勤だからいつもより遅くていいのに、目覚ましのセッティングを直すのを忘れていたのだ。1時間後に設定し直して6時半まで寝る。


 コンビニで朝昼2食分を買い込んで職場へ。


 たまった仕事を片付ける。封筒に名札を貼り、書類を折って中に入れていく。それが済んだら、書類仕事。細かい数字や文字を追う根気のいる仕事。連日の疲れが出て、夕方にはギブアップ。


 雨の中を歩いて本屋へ。昨日貰った図書カードを使って3冊購入。小説・漫画・新書から選ぶ。


 「掃苔しましょう」は徳間書店の編集者であった著者が、東京にある作家などの墓をめぐるエッセイ。10数年前、初めてロンドンに行く前に友人に連れられて雑司ヶ谷霊園夏目漱石の墓を訪ねたことを思い出す。これがキッカケになって、ロンドンのハイゲートにマルクスの墓(その巨大振りに笑ってしまう)を見に行ったり、パリのモンマルトルでドガの墓を探し歩いたりした。そう言えば、最近は“掃苔”していないなあ。


 なぜ今回は「ブレックファースト・アット・ティファニーズ」にせずに、そのままなのだろう?


 帰宅して、「きょうの猫村さん 3」と「ティファニーで朝食を」のあとがきを読んだ。村上氏の散文を読むのはいつでも楽しい。しかし、題名のことについては何も触れられていなかった。映画「ティファニーで朝食を」のイメージからこの作品を切り離したいという希望を持っている氏が、なぜ映画を連想させるこれまでの題名をそのまま使ったのだろうか。

ティファニーで朝食を

ティファニーで朝食を

きょうの猫村さん 3

きょうの猫村さん 3