ぼくは六興出版と雑誌が好きだった。


 今日も仕事が混線状態。増えこそすれ、減る様子なし。職場が休みになる明日、明後日も出勤必至だ。


 夕方、白旗をあげるように職場をあとにする。


 本屋へ。幾つかのブログで発売を知ったあの本を探す。文芸コーナー、エッセイコーナー、サブカルコーナーをチェックするも姿なし。もしやと思い、映画・音楽コーナーの棚に行ってみるとそこに面出しされていた。

ぼくは散歩と雑学が好きだった。 小西康陽のコラム1993-2008

ぼくは散歩と雑学が好きだった。 小西康陽のコラム1993-2008


 あとがきで小西さんは否定するが、それを裏切ってあまりある植草甚一ライクな本づくり。帯に書かれた“黙って買いたまえ”の言葉にひとつうなづいてからレジへ。
 光文社のPR誌『本が好き!』を貰ってから帰る。


 帰宅後、今日から受付の始まった一箱古本市の申し込みをする。申し込みのフォームに必要事項をすべて記入しても画面に送信ボタンが現れないので、メールに切り替えて申し込む。何とか仕事の隙間の5月3日なら動けそうなのでそちらをチョイス。うまく出店できたら2度目の一箱だ。前回は佐野繁次郎装幀本をテーマとしたので、今回は肌色の背表紙で御馴染みのあの文庫をテーマとした箱にするつもり。


 日課の「文学鶴亀」を読み進めた後、貰ってきた『本が好き!』に目を通すと「BOOKS' LAND CAFE 本とあるカフェ」というコーナーに前に一度行った野毛のブックカフェ風信がとりあげられていた。店主の方が元六興出版の編集者の方であり、店のコーヒーのための水をわざわざ甲斐駒山麓まで汲みいくということを知る。
 六興出版と言えば大学1年の時に六興出版で出した国枝史郎神州纐纈城」をワクワクしながら読んだことを思い出す。今のように文庫で読めない時代だったから、小林信彦経由で知った「神州纐纈城」を出してくれるなんて、ずいぶん奇特な出版社だなと思っていた。大学の国文学科に入ったものの文学的志向の合う同級生に巡り会うことができず、研究室から遠ざかり、ひとり図書館で「神州纐纈城」や置いてある雑誌に目を通す日々を送っていたことを思い出した。


 「ぼくは散歩と雑学が好きだった。」をパラパラと眺めていたら、小西さんがプロデュースしたこのアルバムを聴きたくなり、日記を書きながら流す。


 とても小粋でスタイリッシュ。小西さんの好きな音楽の在り方が伝わってくる感じ。

Little Miss Jazz And Jive

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  • アーティスト: akiko,EDWARD FARLEY,RED HODGSON,MIKE RILEY,KONISHI yasuharu
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2005/11/23
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