朝、追加補充用の本を持って池袋へ向かう。車中は杉森久英「大政翼賛会前後」(ちくま文庫)を読みながら。BGMはこれ。
- アーティスト: Stephane Grappelli,Yo-Yo Ma
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 1989/09/20
- メディア: CD
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10時半には往来座へ到着。すでに開店準備をしているみなさんと合流し、さっそくカゴの中に補充をする。思ったより売れてない様子でカゴの中に本が溜まっている感じ。これではいけないと文庫を一斉に値下げして開店を待つ。
いつものことだが日曜日の出足は鈍い。昼過ぎ頃からお客さんのエンジンがかかり出す。ぼちぼち伴健人商店の品も動くようになってきた。今日追加分の百瀬博教「不良日記」サイン本はまだ売れない。
天気もよく、気温も低くはないのだが、往来座横の道は風の通り道。ということは花粉の通り道でもある。マスクをしているが、風の谷のナウシカたちを襲う腐界の胞子のように花粉の粒子に襲われるのがつらいな。
塩山さん、NEGIさんと3人でジュンク堂裏手の硯家で昼食。こちらに系列店があるとは知らなかった。カレーうどんのセットを食べる。塩山さんに御馳走になる。ありがとうございました。
帰り道、昨日の僕と同じく図書カードをもらったというNEGIさんとともにジュンク堂へ寄り道。僕も昨日の図書カードを使ってこれを買う。
- 伊藤正雄「新版 忘れ得ぬ国文学者たち」(右文書院)
この本は随分昔に買った記憶があるのだが、それ以来部屋で見たことがない。何度か思いついて捜索隊を派遣したことがあるのだが、一度もその痕跡を確認できたことがないのだ。そのため、この機会に購入しておく。解説が坪内祐三氏。
荻原魚雷さん&NEGIさんVS武藤さんの外市売り上げ対決は、どうもブックカバー等の本以外の武器もある武藤さんがリードしている模様。外市前の日記の記述はなんだったのだろうか。武藤さんは余裕の表情である。
僕がまだ武藤さんご推薦の「シャワーブック」を買っていないと話すと「買ってきてあげますよ」とのこと。「では後でお金は払いますから、今度機会があったら買っておいてください」と話をして、ものの30分としないうちに僕の前に立った武藤さんが「はい」と言って差し出した大判の本を見るとそれは「シャワーブック」だった。本当に高田馬場のブックオフまで買いに行ってくれたのだった。お金を払って本を見るとこれがなかなか面白い。ブックデザインは鈴木一誌氏。景山民夫氏が理想のシャワーについて文章を書いているかと思うと、映画におけるシャワーについては海野弘氏、シャワーの歴史については伴野良輔氏、その他高橋章子、伊藤俊治、高橋周平氏などが執筆している。
外市と往来座店内でいろいろと本を買う。店内では『HB』3号とともに宮城県美術館「洲之内コレクション 気まぐれ美術館 図録」を購入。洲之内コレクションの絵を大判の図録で見られるのがうれしい。よれがあるため手頃な値段で手に入れることができた。
午後はやはり人出が多く、終了の5時近くまで続いた。伴健人商店もなんとか半分くらいの本が売れてくれたようだ。
5時過ぎ撤収。回を追う毎に手際が良くなり、ほぼ1時間で完了する。
世界の山ちゃんで打ち上げ。隣りに今回出品されていたネット古書店「やまねこ書店」さんが座る。ネット古書店を続ける大変さがこちらに伝わってくる。それでも続けていこうというのはやはり古本と古本屋が好きなんだろうなと思う。
会も終盤になった頃に恒例の各参加者の売り上げ発表。ついに3人の売り上げ対決の結果が明かされる。結局1位は武藤さん、2位魚雷さん、3位NEGIさんであった。武藤さん高笑いである。即座に魚雷さんがリベンジ宣言。しかも自分だけでなく福岡の一箱古本市で3万以上の売り上げを記録した実績を持つ即戦力ルーキーを次の外市に対武藤さん用刺客として送り込むことも明言する。こんなに積極的な姿勢を示す魚雷さんも珍しいのではないか。そんなにも武藤さんに負けたことがショックなのだろう。NEGIさんももちろん納得いかないオーラが滲み出ている。どうもこの対決は今後も続いていくようだ。
ちなみに伴健人商店の売り上げは18,500円でした。目標の3万どころか2万にも届かず。ビデオ4本が売れたのはうれしかったのだが、今日期待を込めて追加した百瀬サイン本や江藤淳サノシゲ本が不発に終わり、思うようには伸びなかった。またいろいろ考えて5月の外市にのぞもうと思う。
買っていただいたみなさまありがとうございました。
10時にお開きとなり、電車とバスを乗り継いで帰る。