葱を持つ少女。


 午前中仕事をし退勤。


 池袋の往来座に急ぐ。1時半前に到着。まずは棚に並んだ本を見て回る。4、5冊買ってしまう。売り手のはずなんだけどな。

 あと、林哲夫さんの「読む人」の原画から1枚購入。自分に似た男性の絵があったら買おうと思っていたのだが、なかったので、メガネをかけてiPodで音楽を聴きながら読書している女性の絵にする。伏し目がちに外界を遮断しながら本の世界に入り込んでいる感じがよかったので。


 畠中さんがいらっしゃるのでご挨拶する。お元気そうで何よりである。


 自分の棚をチェック。そこそこ売れているらしい。良かった。


 塩山さんが、僕の棚を含めてあちらこちらの棚の世話を甲斐甲斐しいということばが似つかわしくこまめに世話を焼いてくれていた。感謝です。


 向井さんから書肆紅屋さんを紹介してもらう。いつもブログを楽しみしている方だ。出版関係に詳しい方なので読んでいていろいろと勉強になる。とてもフットワークの軽い方なのではないかという印象を受けた。


 夜になるにしだがってだんだん寒さがつのつてくる。それでも御客さんは途切れることなく来てくれる。


 夕方、往来座の前を買物袋から葱を覗かせた制服姿の女子中学生が通る。少女と買物袋の葱。この懐かしい記号のような風景にしばし感動してしまう。


 8時の終了時間がくる。ざっとチェックすると50冊近くが売れた。
 お買い求めくださった皆様、ありがとうございました。


 片付けの後、退屈男さんとNEGIさんとで食事に行く。楽しい話をあれこれ。


 帰りの車内で外市で買ったダリオ・マリネッティ「『チーズはどこへ消えた?』『バターはどこへ溶けた?』どちらがよい本か?」(データハウス)を読む。著者はイタリア人なのだが、大村彦次郎「文壇うたかた物語」を読んだりして、妙にマイナーな日本文学に詳しいのが面白い。


 明日も追加を持って行く予定です。

 遅くなったのでシャワーも浴びずに寝る。