退勤後、先日行った耳鼻科へ向かう。前回の診察で木曜か金曜にもう一度くるように言われていたのだ。
医院への道を辿りながら、ふとかばんの中を覗いてみると昨日は入っていたはずの携帯本(宇野信夫本)が見当たらない。どうやら、今朝中身を整理した時に一旦外へ出してそのまま戻さずに家を出たらしい。長い待ち時間を考えると本を持たずに待合室に入ることは避けたいのだ。
そこで先日上巻を買った本屋に入りこれを購入。
もちろん、上巻を読みきったわけではないが、どこから読んでもかまわないのが日記読みのいいところだ。
待合室に腰掛けて中巻を読み始める。上巻の昭和39年12月から中巻の41年10月に飛ぶことになったわけだが、おかげで「富士日記」には晩秋から冬にかけての季節しかないような気になる。12月まで読んだところで名前を呼ばれた。
経過は順調ということで特に今後問題なければ通院の必要はないとのこと。そうなると下巻を買うきっかけがなくなるようで、経過良好も心中複雑なのである。
帰宅して借りておいた川島雄三監督、織田作之助原作、辰巳柳太郎主演の「わが町」を観る。
時代錯誤的な人力車夫が主人公となればどうしても「無法松の一生」と比べてしまう。そういう目で見てしまうと阪妻ほどのスケールを辰巳柳太郎には感じられない。また、「わが町」と名づけられている割には、“河童小路”という場所そのものがこちらに伝わってこない。「州崎パラダイス 赤信号」や「銀座二十四帖」のようにその舞台となる町が役者とともに主役を張るような存在感を感じなかった。ただ、南田洋子という女優の魅力を充分に感じられたのが収穫かな。
また、殿山泰司や小沢昭一という大好きな役者さんが出ているのもうれしい。
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2006/05/12
- メディア: DVD
- クリック: 35回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
そろそろ、来年の外市に出す本を選んで、エクセルに書名等を打ち込み始めなければと多少やり始める。