今日も早めに仕事が終わる。持ち帰りの仕事もなく、かといってすぐ家に帰る気もしない。
そこでもう随分足を踏み入れていない自由が丘に行ってみることに。ここのブックオフにも行ったことがないし。
というわけでブックオフへ。
- 光文社翻訳出版部編「古典新訳の発見」(光文社古典新訳文庫)
- 萬眞智子「作家のかくし味」(文春文庫ビジュアル版)
- ニコルソン・ベイカー「もしもし」(白水uブックス)
確かに広くて本の量も多いのだが、半額棚にその力が注がれている印象で、105円棚にはあまり魅力を感じなかった。105円棚の知識本が薄く魅力のない店は他の棚にも期待できないというのが僕の経験則である。
ブックオフを出て、正面の青山ブックセンターへ。地元の本屋になかったこれを。
- 『本の雑誌増刊 おすすめ文庫王国2007』
続いて駅前の不二屋書店へ。この街で一番好きな本屋だ。入って左側の棚の味わいある雑然さはいつ来ても本好きの心を魅了する。この書店がいつまでもここにあることを祈って1冊購入。
これで「坊っちゃん」を読み直してから、小林信彦「うらなり」を再読しようと思っていたのだ。そのために家には池袋ジュンク堂で買ったサイン本の「うらなり」が待っているのだ。
踏切の手前を右折して西村文生堂を覗いた後、今度は踏み切りを渡って東京書房へ。入口横の新入荷棚をチェックしてから店内を一周し、通りの反対側にあるブックファーストへエスカレーターを降りて行く。
すると、エスカレーターの降り口の正面に見覚えのある男性の姿が。長塚京三さんである。長塚さんは自由が丘に住んでいるらしく、実は数年前に友人たちとこの街の住宅街を散策していたときも偶然すれ違っている。
過去になんどか「長塚京三に似ている」と言われたことがあるので、勝手に親近感のようなものを感じたりしてるのだが、もちろん、本物のようにダンディでもシブくもない我が身ではあります。
確か自由が丘に美味しいとんかつ屋があるとテレビで見たことを思い出し、ガイドブックなどをいろいろと立ち読みして探したが見つからず諦めて帰る。
地元の駅前にあるとんかつ屋で夕食をとってから帰宅。
『おすすめ文庫王国2007』から坪内祐三「年刊文庫番」を読む。メインの話はちくま学芸文庫の「ベンヤミン・コレクション」なのだが、その前に語られる岩波文庫と講談社文芸文庫の今年の注目作品概観が楽しい。これを読みたくて毎年買っているようなものだな。
その後は「文庫本福袋」の続き。これもまた楽しい。
今日のBGMは、アン・サリー嬢が選ぶおすすめの3枚のうちの1枚。
- アーティスト: Cassandra Wilson
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 1996/03/05
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
アン嬢が一押しは10曲目の「A Little Warm Death」。死を明るく歌うところがいいのだとか。