95%オレンジ。

 今日は遅番。まずは眼科へ。相変わらずここの待ち時間は長い。その間、携帯本の「神楽坂ホン書き旅館」を読み進める。


 ここひと月ばかり、目の周りの炎症は悪化し、毎日のように皮膚がむけてしまう現状を訴えると女医さんが内服薬を処方してくれる。内服薬は眠くなってしまうのが嫌でなるべく飲まないようにしていたのだが、背に腹はかえられない。


 その後、家賃の振り込みとヤフーの支払いを済ませてから職場へ。


 昼には桃と杏の烏龍茶をいれて昼食。


 7時半過ぎに退勤する。本屋へ。

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 今回はオレンジ色。ただし、パンダが持っている本は青なので100%オレンジというわけにはいかない。


 バスに乗る前に買ったコンビニ袋を下げてバスを降りると、いつものコンビニは半分の照明が消えた状態でがらんとした空っぽの内蔵のような棚を見せながら人影もなくそこに佇んでいた。


 帰宅して、『yom yom』を読む。まずは石田千×村松友視対談「文士とつき合う方法−野坂昭如から武田百合子まで」。開口一番、作家の缶詰の話となり、いま読んでいる「神楽坂ホン書き旅館」に野坂氏の缶詰定宿として“和可菜”が登場しているのだが、この対談で村松氏は《野坂さんの筆がよく進んだのは、神楽坂のラブホテル(笑)》と言っており、“和可菜”の名前はまったくでてこない。
 あれ、南陀楼綾繁さんの「小説検定」(今回のテーマは“新潮文庫”)にも……。


 後ろの方に“特集 岸本佐知子のヘンな部屋”という小さなコーナーがあった。そこから岸本佐知子「カブトムシ日記二〇〇七年八月−十月」を読む。あの「気になる部分」テイストの面白さにムグムグ言ってしまう。



【今日の洲之内徹

  • ジガ・ヴェルトフという名前(「人魚を見た人」)

 ジガ・ヴェルトフというソ連の映画監督が夢に出てきたことによって感じた恐怖感から、名古屋の画廊主人の前田さんの家に滞在したときの安心感や松田正平さんの手作りゼンマイ時計へのこだわりなどの話へと続いていく。最後に正平さんが庭で取ってきたふきのとうを刻んでうどんに入れるところで終わる。
 《「これをうどんにかけて食うとね、春が来たなって気がするんだよ」》
 う〜ん、食べてみたい。