鶴首する亀。


 気分の晴れないことがあり、退勤後歩いてブックオフへ。

 105円棚から。

  • 山村修「禁煙の愉しみ」(新潮OH!文庫)
  • マーサ・クライムズ「桟橋で読書する女」(文春文庫)
  • サイモン・ウィンチェスター「博士と狂人」(ハヤカワ文庫)
  • 半藤一利編「太平洋戦争 日本軍艦戦記」(文春文庫ビジュアル版
  • 三木卓「鎌倉日記」(かまくら春秋社)
  • 『文芸レアグルーブ いまぼくたちが読みたい日本文学100冊」(マーブルトロン)

 「鎌倉日記」は、以前古書会館でおこなわれた石田千×荻原魚雷×畠中理恵子鼎談で、石田さんがあげていたおすすめ本の1冊。
 

 ブックオフを出て、モスバーガーに入る。モスライスバーガーのカルビ焼きを食べた。おいしいのだが、おにぎりとちがってちょっと食べにくい。おかずのカルビを先に食べてしまってライスでできたバンズだけ残ってしまうのではないかという懸念が頭を去らないのだ。


 帰宅後、ブログ散歩。「東川端参丁目の備忘録」でこの本の刊行を知る。

《『文学鶴亀 日本語探偵帖』武藤康史 国書刊行会 12月20日 税込価格:2,310円 ISBN:9784336049919
気鋭の文芸評論家が案内する日本語・日本文学の豊饒な世界。面白い日本語と出会える明治大正昭和の小説を紹介する待望のエッセイ集。》

 武藤康史さんの「文学鶴亀」と言えば、あの今はなき『ノーサイド』に連載されていたものではないか。ついにあれが単行本化されるのか。これは楽しみだ。
 この連載が本にならないかと、石の上の亀の如くじっと、3年どころではなく10年近く、鶴首して待っていたのだ。


 また、12月の新刊文庫の情報をネットで確認。まずはこれですね。

 この他に、ちくま文庫小学館文庫で柳家小三治本が2冊でる。こちらも楽しみ。


【今日の洲之内徹

  • 今年の秋(「人魚を見た人」)

 戦争中から面識のある墳本さんの水戸の家を訪ねた洲之内さんは、墳本さんの娘からきれでできた栞を貰って喜ぶ。彼女の素朴なやさしさに触れて、最後には女が鬼女になってしまう自分の男女関係を思ってしまうところが洲之内流。