「詩人ケン」と「百川」。

 
 月曜日がやって来た。いつものように職場へ。



 朝、机にメンタルケアのプリントが配られた。それに載っているチェック項目の一つに「理由もなく不安になる」というのがあった。これはきっと「理由のある不安」より「理由のない不安」の方が対処法が分からない分つらいという意味合いを含んでいるんだろうと思うが、理由が分かっていたからといって解消できるわけでもないんだよな。


 先日データを渡しておいた小冊子の校正がかえってくる。見直すとあれこれと訂正箇所が出てきた。人間に完璧などということはありえない。ミスだらけの人生をおくってきた自分に「ノーミスしたい」(by浅田真央)などと僭越なことが言えるわけもなく、赤を入れた校正原稿をエイヤっとファックスで送る。


 退勤後、本屋へ。

  • BRUTUS』10月15日号

 特集「言葉の力」。なぜか最新号の横にこれまでこの店で見かけなかった前号が並んでいたので購入。


 帰宅後、『BRUTUS』を眺めているとアントニオ猪木のページで手が止まる。そこにはこんな言葉が。
 《不安だらけの/人生だから/ちょっと足を止めて自然に語りかけてみる/「元気ですかーっ!」》
 語りかけるって言い方じゃないよね、あれ。


 “「言葉の力」を感じる、知る、身につけるための100冊”というページを読むが、詩集・歌集が多く、散文系の僕には読んだことのないものがほとんど。その中で業田良家「詩人ケン」(幻冬社文庫)が載っていて我が意を得たりという気分になる。

詩人ケン (幻冬舎文庫)

詩人ケン (幻冬舎文庫)


 「詩人ケン」って落語の「百川」じゃないかと今気づいた。落語好きの方でないと分かりませんよね。落語好きの方にはバカにされるようなシャレでしかありませんが。


 ひと仕事をしてからテレビをつけると日本テレビの新番組「オジサンズ11」をやっている。なに、このメンバー。豪華と言えば豪華だけど……。