ごめんね、ゲーリー。

 朝イチの立ち仕事を終えてもうひとつの仕事を終わらせてからデスクワーク。


 その後、予約の入っていたお客さんを連れて職場を案内する。何度もやっているルーティーンの仕事なのだが、最後の切り上げのタイミングが難しい。早く切り上げて自分の仕事に戻りたいという思いをさとらせないように気遣いつつ、相手に満足感を多少なりとも感じさせるくらいには懇ろに別れを告げるのだ。


 午後は数百人を前にして話をする。他の同僚の話題とかぶらないように題材や話し方を工夫しながらなんとかやり終える。なんどやっても人前で話すのは緊張するんだよな。


 夕方から野外仕事。後少しで終わるところで急に夕立。頭がびしょびしょになる。風邪をぶり返させたくないので、汗をかいたわけではないが職場のシャワーを浴びる。洗った髪をドライヤーで乾かし、サッパリしてから退勤。


 建物を出ると雨はやんでいた。


 本屋とCDショップを覗く。畠山美由紀の新譜がなぜか見当たらない。


 帰宅してテレビをつけると「バットマン・ビギンズ」をやっていたので途中から観る。いきなりケン・ワタナベ登場。すぐに退場。ヒゲばかりが眼に残る。
 全体としては暗めで怖い感じのバットマンで悪くない。マイケル・ケインモーガン・フリーマンゲーリー・オールドマンとシブい役者が出ているではないか。オールドマン=悪いヤツという思い込みがあるせいか、いいヤツの役なのにどこかで実は悪の黒幕としての素顔を見せるのではないかという疑いを最後まで捨てきれない自分がいる。ごめんね、ゲーリー