随分と涼しくなったなと朝玄関のドアを開けてそう思う。
午前中、仕事で銀行へ。自転車で駅前までの坂道を上って行くとぶわっと汗が噴き出してくる。まだまだ汗との縁は切れそうもないや。
今日は定時に即退勤。急いで早稲田へと向かう。もちろん青空古本祭に行くためだ。地下鉄の早稲田駅を出て穴八幡への階段を登り、まずは文庫のコーナーへ。しばらく見ていると退屈男さん登場。挨拶を交わしながらお互い目は文庫の背表紙を追っている。ここで4冊購入。
深代本は昨日まで読んでいた「考える人」の影響で。
「上海コレクション」は日本人の書いた上海のアンソロジー。こんなの出ていたんだ。知らなかった。
帳場にいる向井さんに挨拶。目録の『sumus』創刊号が当たっているとのこと。『ARE』はダメだったか。
本会場に上がり、棚を見て回る。そこへ職場から電話が入る。急いで出てきたため大切なメッセージを上司に伝え忘れてしまったらしい。しまったという気持ちが棚に集中させてくれない。ここでは何も買わず。
棚を見ながら携帯を操作している若者を発見。例の携帯セドリかな。そんなことしないでこの古本祭を楽しんだらいいのにと思いつつ、自分が昨年一箱古本市用に佐野繁次郎装幀の源氏鶏太「東京一淋しい男」を仕入れたことを思い出した。他人のこと言えないや。切腹(古っ!)。
立石書店へ下る。ここで青空古本市に合わせて“わめぞ”グループによる古本市が行われているのだ。そこから二冊。
前者は南陀楼綾繁さん、後者はリコシェの棚から。
退屈男さんや荻原魚雷さんも店にやって来る。
職場へ電話。どうやらさっきの件は無事に処理されたらしい。ほっとしたらお腹がすいた。退屈男さんとお茶を飲みに行く。色々と話す。特に辞書の話で盛り上がる。
向井さん、岡島さん、魚雷さん、天野さん、コウノさんと合流して和民で食事&飲み会。あれこれと話す。僕に関しての話題はいつも行くコンビニのオカマ店長のこと。みなさんが今後のディープな展開を期待しているようでコワイ。
10時過ぎに解散し、高田馬場から帰る。このところの携帯本であった江藤淳「文学と私・戦後と私」を読み終わり、竹中労「無頼の点鬼簿」(ちくま文庫)を読み始める。