唐茄子の夏。


 今日は仕事が夕方からなので、午前中にみずほ銀行へ。

 仕事関係の送金を2つ済ませてから、先日印鑑登録の変更をした我が口座から現金をおろせないかを確認する。今日の窓口担当の人は対応がよく、いろいろと手配してくれて現金をおろすことができた。ただ、全支店に変更が行き渡るのは来週までかかり、どこの支店でも引き出せるようになるのは9月6日以降とのこと。


 とりあえず、おろした現金で家賃を振り込む。やれやれ。


 電車で池袋へ向かう。鞄の中には先日送った段ボールに入れられなかった6冊の本を詰めて古書往来座を目指す。車中の友は読みかけだった吉行淳之介「懐かしい人びと」(ちくま文庫)。


 池袋駅で下車し往来座への道筋の途中にある「すずりや」といううどん屋で昼食。ざるうどんに野菜天ぷらと炊き込みご飯のセット。うどんを食べてから天ぷらをおかずに炊き込みご飯をいただく。カボチャの天ぷらが大きくて甘い。夏の味である。


 往来座へ。瀬戸さんに挨拶。段ボール2箱は無事着いていた。残りの6冊を預ける。そこへ偶然北條さんが外市用の本を持って来店。朝晩bukubooksトリオの2人が揃う。
3冊購入してから北條さんと店を後にする。

 蓮實本は1987年の河合塾千種校での講演をまとめたブックレット。


 北條さんと駅前のカフェでしばし歓談。僕のカナダでの盗難事件のあらましを語っているうちに時間となる。もっと北條さんのお仕事の話などを聞かせてもらえばよかったなと後で反省する。


 池袋を発って渋谷、横浜を経由して今日の仕事場へ。日が落ちて風が急に涼しくなった。ポロシャツ1枚では少し肌寒いくらい。夜8時に仕事が終わった。


 そのまま仕事場近くのブックオフへ。ここは本の量も多く覗くのを楽しみにしている店。

  • 文藝春秋編「オカルティズムへの招待」(文春文庫ビジュアル版
  • 山下洋輔編著「音がなければ夜は明けない」(知恵の森文庫)
  • 古山高麗雄「他人の痛み」(中公文庫)
  • ぼくらはカルチャー探偵団編「読書の快楽」(角川文庫)
  • ぼくらはカルチャー探偵団編「短篇小説の快楽」(角川文庫)

 すべて105円棚。「オカルティズムへの招待」の執筆者には澁澤龍彦池内紀種村季弘阿部謹也といった名前が並ぶ。


 ブックオフから駅へ向かう道筋にあったモスバーガーで夕食。新製品のサウザン野菜バーガーと定番のテリヤキチキンバーガーを食べた。満足。


 「懐かしい人びと」を読み終わったので、これも読みかけで鞄に入れていた斎藤兆史「努力論」(ちくま新書)を読みながら帰る。


 帰りのバスでは、志ん生「唐茄子屋政談」を聴く。今日かぼちゃ(唐茄子)を食べたので。マクラで志ん生師匠はこの噺を夏らしいと言っていた。去り行こうとしつつある夏へのちょっとしたはなむけ。


 帰宅すると、留守電にメッセージが。みずほ銀行から振り込みの件で確認したいことがあるから今日中に連絡をくれとのこと。もう今日も終わる時間だよ。今更電話もできない。あちらは土日と休みだから結局月曜まで動けない。


 明日からいよいよ第4回外市です。伴健人商店も100冊揃えてお出でをお待ちしております。