失われしミネラルを求めて。

 4時半起き。始発のバスに乗る。バス停前には行列ができていた。みなさん、こんなに朝早くから仕事に行っているんだなあと感心する。


 バスと電車を乗り継いで今日の出張場所へ。車内では斎藤兆史「努力論」(ちくま新書)を読む。斎藤さんの本では本業の英語を扱った「英語達人列伝」(中公新書)を面白く読んだので、こちらにも期待。ただ、“人間努力しなければダメ”というストレートなメッセージは若者にあまり受けないだろうなと思う。


 一日野外仕事。日焼け止めを塗り、帽子をかぶり、首筋を直射日光から守るためにタオルを巻いてなんとか勤めをはたす。水分補給も合計2リットルは越えていたと思う。もちろん、汗も山ほどかいた。いったい、どれだけのミネラルが自分の体から失われたのだろうか。


 横浜での乗り換えで、有隣堂へ寄り道。

  • 『Lmagazine』10月号

 特集“書店カルチャー!?”。楽しみだ。


 帰りの電車・バスで古今亭志ん朝「唐茄子屋政談」を聴く。唐茄子売りになった若旦那が、腹をすかせた子供に自分の日の丸弁当をあげ、3日間何も食べてなかった子供が喉につかえるくらいにご飯をかっ込む場面を聴いてお腹がすく。


 駅近くの中華料理屋で茄子とゴーヤのチャーハンにジャンボ餃子で夕食。店のメニューを読むとゴーヤが豊富なビタミンCを含んでいると書いてある。先程失ったミネラルを少しは補充しないとね。
 ん、ビタミンとミネラルってどう違うんだろう。

 
 帰宅するとポストに書籍小包が。金沢の亀鳴屋から外村彰編「伊藤茂次詩集 ないしょ」が送られてきたのだ。文庫を少し小振りにした愛らしいサイズといい、表紙の滝田ゆうイラストといい、川本三郎天野忠のエッセイといい、愛すべき小品。


 『Lmagazine』に目を通す。山本善行さんによる高遠本の家ルポは写真が多く、目にも楽しい。あと、特集全体のレイアウトが素晴らしい。

 

Lmagazine (エルマガジン) 2007年 10月号 [雑誌]

Lmagazine (エルマガジン) 2007年 10月号 [雑誌]