カタツムリ並み。


 今日も暑い。

 野外仕事で多くの紫外線を浴びるため周囲の勧めもあり目のことを考えてサングラスをする。しかし、サングラスをしている自分にどうも馴染めず、一日なんとなく恥ずかしい自分を意識しながら過ごす。


 退勤後、本屋へ。

  • 『この文庫がすごい!』(宝島社)
  • ゲーテ』9月号

 『ゲーテ』は“文庫本大特集”のため購入。これがなければ一生買うことはないだろうなと思う。


 DVDを返しにTSUTAYAへ寄った帰りに近くの古本屋を久し振りに覗く。前にはなかったこの本を見つける。

  • 村上護「文壇資料 四谷花園アパート」(講談社

 500円。うしろのリストを見るとこの“文壇資料シリーズ”は6冊あって近藤富枝さんの3冊は中公文庫版で持っており、村上さんのもう一冊「阿佐ヶ谷界隈」も手元にあるから、残りは加藤一郎「戦後・有楽町界隈」だけだ。


 帰宅後、『ゲーテ』に目を通すが、やっぱり特集以外まったく自分とは関係のない雑誌であることを確認。綴じ込み付録の特集冊子を早々に切りはなして読み始める。各界の経営者が選ぶ文庫本リストに挟まれるカタチで4ページにわたる“文庫王・岡崎武志が解説する文庫本なんでもアラカルト”が出てきた。そこで角川文庫の写真を使った開高健本のカバーデザインは石岡瑛子さんだったことを知る。あれは印象的なカバーだったな。資料として掲載されている“出版社別歴代売れ行きベスト5”を見ると新潮文庫の(1)「こころ」(2)「人間失格」(3)「老人と海」はさすが新潮というトリオ。僕が初めて買った文庫も新潮文庫の「こころ」だった。ところが角川文庫の1位も「こころ」なのはちょっと意外。2位に「人間の証明」がきているのは納得。講談社文庫はベスト3を両村上が占めている。ただ、「限りなく透明に近いブルー」が「ノルウェイの森」を押さえて1位なんだね。「ノルウェイの森」は単行本で売れ過ぎたからかもしれない。


 夕食後、机に向かって仕事。紫陽花の葉にいるカタツムリ並みの進み具合。まあ、なにもやらないよりましか。


 仕事のBGMは今日TSUTAYAで借りてきたこれ。初めて聴いたけどいいアルバムです。

ズート

ズート


 仕事にあきてテレビをつけると「報道ステーション」で今年の春に亡くなった人のミニ特集を流していた。日本ハムの2軍寮の寮長さん、城山三郎さんに続き鴨志田穣さんがとりあげられる。涙をこらえてインタビューに答える西原理恵子さんの姿をしばし見つめる。