坪内祐三の味の玉手箱や。

 久し振りに梅雨らしい日。紫陽花の青が映える日だ。


 幾つもの仕事がこの一日に集中してくる。ひとつひとつの仕事が他の仕事の人を待たせ、すべてが少しずつ遅れながらそれでもなんとか進んでいく。


 夕方やっと明日のイベントの準備だけに集中できる環境に。明日の会場を設営し、僕の作った企画の通り、人が動けるか、人から人への受け渡しがスムーズであるかをチェック。スタッフのアイデアで色々と微調整をしながらとりあえず全体の流れを確認する。


 夜9時半近くに退勤。本屋を覗いて帰る。


 帰宅すると『彷書月刊』7月号が届いていた。
 今月号は“特集 坪内祐三アメリカ文学玉手箱”だ。しかも、“坪内祐三責任編集”とある。手にとると、特集の原稿がすべて坪内さんが書いた文章や講演会で構成されている。いつもと違う誌面構成に「まるで坪内祐三の味の玉手箱や」と彦摩呂風に言いたくなる。


 今日のヴォーカルアルバムはこれ。

アニタ・シングス・ザ・モスト

アニタ・シングス・ザ・モスト