いかんドラム煉獄。


 梅雨であることを忘れてしまうような日が続く。路傍の紫陽花もなんだか埃っぽい。


 今日はひょんなことから素人バンドやダンスの審査員をやることに。音楽に関してはまったくの素人なので偉そうなことは言えないのだが、どうしてもドラムに耳が行ってしまう。ギターや歌は小手先でごまかせても、シンプルなだけにドラムはどうしても演奏者の地がストレートに出てしまうような気がする。そこそこいいレベルのバンドなのだが、ドラムの刻むリズムにどこか違和感を覚えてしまうのだ。それがちょっとつらい。
 いつもアート・ブレイキーマックス・ローチフィリー・ジョー・ジョーンズアート・テイラーといったモダンジャズドラムの手練たちの演奏を聴いているんだから、それと比べてしまうと酷だよなとは思う。


 退勤後、本屋へ。

 いつもは買わない雑誌なのだが、“本屋さん大好き!特集号”であるため購入。それにしても女性誌みたいなこの特集名はちょっと恥ずかしい。
 レジ横で『本の話』7月号を貰う。昨日id:kokada_jnetさんのところで小林信彦黒澤明という時代」という新連載が始まったことを知ったのでゲットする。


 帰宅後、『本の話』から「黒澤明という時代」を読む。まずは小林信彦愛読者にはおなじみの「姿三四郎」。97分のオリジナル版が昭和19年にドイツ映画との抱き合わせのため黒澤監督の関知しないところで79分にカットされてしまった話だ。

 『小説すばる』から南陀楼綾繁さんによる「本屋さんになりたい。」という古本屋開業実録を読む。取り上げられているのは茅場町森岡書店、吉祥寺・バサラブックス、目白・ブックギャラリー・ポポタム、荻窪・カフェひなぎく内の海月書林など。海月書林以外は行ったことがないので、こんど行ってみたいものだ。


 プロのドラムが聴きたいと思い、ドラムがリーダーになったこのアルバムを聴く。ドラムを聴くつもりが、ついピアノのソニー・クラークに耳が行ってしまう。

グランド・スタン

グランド・スタン


 今日のヴォーカルアルバムはこれ。

Dream of You

Dream of You